Kagoshima
地産地消と口にしないのは、島ではいたって普通のことだから。
黒潮が運ぶ海の幸、里山の豊富な島野菜をふんだんに使った、料理人の想いが込もる島じゅうり(島料理)はまさに奄美の味!
奄美大島に行ったら必ず訪れたい名店2軒をご紹介。
島の素材に手間暇かけるハレの日の奄美の家庭料理
◆なつかしゃ家(なつかしゃや)[名瀬]
元旦に供す三献(さんごん)。餅とご馳走入りの汁、白身魚の昆布〆、大根と豚肉の汁、黒糖焼酎。
教師として群島を巡り、島々の料理の奥深さを知ったと言う恵上イサ子さんが、退職後に開いた「なつかしゃ家」。
冬瓜と豚骨の煮物や油ソーメン、餅粉の天ぷら、“ほやほや”など、温かい料理は熱々が次々と運ばれる。
「都会に出ていった教え子たちが戻って来る場所を作りたくて」と、家庭料理のなかでも季節の行事とともに受け継がれる華やかな“祝い膳”で迎えてくれる。
伊勢海老やサザエ、生もずくといった海の幸に、島瓜、苦瓜、島らっきょうなど豊富な島野菜の惣菜を載せた一の膳に、黒糖焼酎も進む。
しらすや梅干しを入れ、赤紫色の野草、ハンダマの茹で汁で炊くハンダマご飯は恵上さんのオリジナル。
色鮮やかなハンダマ(水前寺菜)ご飯や、昆布と鰹節の出汁に車海老のすり身で作る“ほやほや”など、他所では味わえない滋味深い料理も次々と。
「手間暇だけはかけてるの」と微笑む恵上さんの手料理に、食卓に集う人々の笑顔が眼に浮かぶ。
なつかしゃ家(なつかしゃや)
所在地 鹿児島県奄美市名瀬柳町11-26
電話番号 090-5292-6123
営業時間 18:30~22:00
定休日 不定休
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