パリで初開催「Kura Master 本格焼酎・泡盛コンクール2021」プラチナ賞に輝いた銘柄とは?

焼酎

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Kura Master運営委員会(本部:フランス・パリ)は、フランス・パリにて7月12日に初開催された「Kura Master本格焼酎・泡盛コンクール2021」において、エントリー上位33%に授与されるプラチナ賞と金賞受賞酒を公式HPで公開。
あわせて、プラチナ賞の中でも上位の全13銘柄を発表しました。

  • 更新日:2021.10.07

「Kura Master本格焼酎・泡盛コンクール」を新設

2017年より続く「Kura Master日本酒コンクール」が、今年第5回目の開催となり、これを機に「Kura Master本格焼酎・泡盛コンクール」を新設。
両コンクールが同時開催されました。フランスにおいて日本産ウイスキーの販売が躍進しているという昨今、ウイスキーや日本酒につぐ、第3の和製アルコールとして本格焼酎・泡盛の知名度向上を目指しているといいます。
初開催となる今年度は75蔵より164 銘柄が出品。
審査カテゴリーは全6部門(芋焼酎部門、米焼酎部門、麦焼酎部門、黒糖焼酎部門、泡盛部門、樽貯蔵(焼酎・泡盛)部門)で行われました。
また、欧州ではミクソロジー※の人気が高まっており、本コンクールはスピリッツ業界のプロに対して、新商品発掘を促進する機会としても期待されているそうです。
※「ミクソロジー」とは、フュージョン料理の技術的なトレンドを取り入れながら、新鮮な野菜、果物、スパイスなどの素材をスピリッツなどのお酒と混ぜ合わせて作るカクテルのことで、ロンドンが発祥といわれています。

「Kura Master本格焼酎・泡盛コンクール」を新設

フランスを代表するソムリエ、バーテンダーやカーヴィストなどが審査

フランスを代表するソムリエ、バーテンダーやカーヴィストなどが審査

ワイングラスを使用して審査を行う様子

本格焼酎・泡盛の審査を行ったのは、フランス全土より集まった31名の審査員。
新型コロナの影響が残る中、万全の感染防止対策を取った会場において、審査委員長Christophe Davoine(クリストフ・ダヴォワンヌ)氏をはじめとする MOF4名、フランスを代表するソムリエ、バーテンダーやカーヴィストなど飲料業界のプロフェッショナルたちが、ブラインドによるテイスティング審査に臨みました。

本格焼酎・泡盛の審査員については、こちらをご参照ください。

審査委員長・クリストフ・ダヴォワンヌ氏のコメント

今回の審査を通して、私達は本当に豊かな焼酎の味わいを発見し驚かされました。
同じカテゴリーに属する本格焼酎・泡盛であっても、多様な豊かさを味わうことができました。
それぞれが素晴らしく洗練され、また同時に、特筆すべきふくよかな香りを持つものでした。
多くの審査員からもこのような反応をもらいました。
2022年の開催も決定していますが、審査はさらに充実し、発見もより一層高まることと思います。

出典 https://prtimes.jp

フランスを代表するソムリエ、バーテンダーやカーヴィストなどが審査

審査委員長のChristophe Davoine(クリストフ・ダヴォワンヌ)氏と2021年度上位13銘柄

出品カテゴリーについて

・ 芋焼酎部門 (芋を原料とする。アルコール分 30 度までのものを対象とする。)
・ 米焼酎部門(米を原料とする。アルコール分 30 度までのものを対象とする。)
・ 麦焼酎部門(麦を原料とする。アルコール分 30 度までのものを対象とする。)
・ 黒糖焼酎部門(黒糖を原料とする。アルコール分 30 度までのものを対象とする。)
・ 泡盛部門(米を原料とする。アルコール分 30 度までのものを対象とする。)
・ 樽貯蔵(焼酎・泡盛)部門(本格焼酎・泡盛の中から、特に原料に寄らず平均貯蔵期間が 3 か月以上のものを対象とする。)
※いずれもアルコール分 31 度以上は不可。

審査方法・基準について

・フランス政府の競争・消費者問題・詐欺防止総局(Direction générale de la concurrence, de la consommation et de la répression des fraudes:以下「DGCCRF」)で定められている、総出品酒数の33%までが受賞できるという規定に基づき、決定。
・審査方法と基準については以下の通り
(1)審査温度は室温にて、ワイングラスを使用。
(2)評価方法は、100点満点の加点方式。
(3)フランス人とフランスのマーケットに向けた審査基準。
(4)プラチナ賞は100ポイントから93ポイント、金賞は92ポイントから80ポイントまで。
・「プレジデント賞」は、審査委員長のChristophe Davoine(クリストフ・ダヴォワンヌ)氏が全カテゴリーより選出した出品酒に授与。「Kura Master審査員賞」は、各カテゴリーのプラチナ賞に選出された出品酒の中から審査委員会により選出。
・審査委員は、フランス国家が最高職人の資格を証明するMOFの保有者をはじめ、フランスの一流ホテルのトップソムリエやバーマン、カービスト、またレストラン、ホテル、料理学校関係者など飲食業界のプロフェッショナルで構成。日本で開催されているコンクールのやり方とはやや異なり、ワインの品評会で行われるテイスティング方法を採用。全ての出品酒はブラインドでテイスティングを実施。

プラチナ賞の中でも上位となった13銘柄

「Kura Master本格焼酎・泡盛コンクール2021」において、エントリー上位33%に授与されるプラチナ賞と金賞受賞酒は、公式HPにて公開されています。
ここでは、プラチナ賞の中でも上位(各カテゴリーTOP2)に入った13銘柄について紹介します。

プラチナ賞受賞酒の中でも各カテゴリーTOP2に入った銘柄(順不同)

プラチナ賞の中でも上位となった13銘柄

<1. 芋焼酎部門>
鹿児島県 知覧醸造株式会社 「知覧Tea酎」
福岡県 株式会社 喜多屋 「鶴空 50/50」
<2. 米焼酎部門>※同率順位の為、3銘柄の選出
熊本県 深野酒造株式会社 「誉の露」
熊本県 有限会社林酒造場 「極楽 しず馴」
熊本県 合名会社豊永酒造 「常圧 豊永蔵」
<3. 麦焼酎部門> 
佐賀県 宗政酒造株式会社 「本格麦焼酎のんのこ THE APPLE」
大分県 牟礼鶴酒造合資会社 「聞牟禮鶴(もんむれづる)」
<4. 黒糖焼酎部門>
鹿児島県 朝日酒造株式会社 「壱乃醸朝日」
鹿児島県 合資会社 弥生焼酎醸造所 「弥生」
<5. 泡盛部門>
沖縄県 合資会社伊是名酒造所 「3年古酒 常盤」
沖縄県 有限会社今帰仁酒造 「美しき古里」
<6. 樽貯蔵(焼酎・泡盛)部門>
鹿児島県 田苑酒造株式会社 「田苑 ENVELHECIDA」
鹿児島県 薩摩酒造株式会社 「神の河」

更に、授賞式では受賞酒の中から「プレジデント賞」1銘柄を発表

9月20日に開催された授賞式では、プラチナ賞に選出された出品酒の中から、審査委員長のChristophe Davoine(クリストフ・ダヴォワンヌ)氏が選出した「プレジデント賞」1銘柄と、各カテゴリーの中から審査委員会が選出した「Kura Master審査員賞」6銘柄が発表。
プレジデント賞に選ばれた銘柄は、フランスのトップクラスのレストランやバーへの採用が予定されているそうです。

同時開催された、日本酒コンクールの審査結果についても公式HPにて発表されていますので、気になる方は是非チェックしてみてください。

主催者情報

Kura Master協会(Association de Kura Master)

>>公式HP

※今回お届けした情報は記事執筆時点のものです。ご利用の際は状況が異なる場合がありますのでご注意ください

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