人口6581人の町 2人に1人が65歳以上 本土最南端の鹿児島・南大隅町 高齢化率50%超に 専門家「地域維持できなくなる恐れ」

2022/02/27 11:08

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南大隅町役場に掲示されている人口データ=南大隅町根占川北

 南大隅町の高齢化率が50.05%となったことが分かった。住民基本台帳に基づく1日時点の人口は6581人で、うち65歳以上は3294人だった。鹿児島県が昨年11月に発表した2020年国勢調査確定値では、南大隅町が県内自治体で最も高い49.3%、錦江町が46.6%で続いた。県によると、平成の大合併以降、50%を超えたのは初めてとみられ、専門家は「地域社会を維持できなくなる恐れがある」と指摘した。
 合併で南大隅町が発足した直後の05年4月、高齢化率は40.38%だった。1万400人余りだった人口は17年間で3分の1以上減り、高齢化率は10ポイント近く上がった。町は、人口減と出生減、就職、進学による若年層流出で少子化が進んだほか、元気な高齢者が多いことも理由に挙げる。
 石畑博町長は「人口減の推移から予想はしていた。通院や買い物支援など交通手段の確保や社会福祉協議会による見守り活動など高齢者向け施策をさらに充実していく」と話す。町は、若年層の移住者受け入れを視野に、1次産業への新規就業支援や熱帯果実の特産化、移住定住促進協議会の設立準備を進めている。
 鹿児島大学の嶽崎俊郎教授(国際離島医療学)は高齢化率50%超について「地域コミュニティーが成り立たなくなる恐れがある」と危機感を強める。「支え手の負担が大きくなり、お年寄りを支えきれなくなると、介護を必要とする人が住めなくなる」と悪循環を懸念。介護や福祉分野で町外からの支援も必要と訴えた。
 20年国勢調査では、九州で大分、宮崎、長崎、熊本県内の4町村が高齢化率50%を超えていた。

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