看護師足りず一般病床稼働3割減らす 鹿児島市立病院 6月まで 退職多く夜勤が手薄に 手術や入院延期の可能性

一般病床の稼働率を6月まで削減する鹿児島市立病院=同市上荒田町

 一般病床の稼働率を6月まで削減する鹿児島市立病院=同市上荒田町

 鹿児島市立病院(同市上荒田町)は1日から、一般の入院病床の稼働率を最大で3割減らしている。2022年度中の看護師の退職が例年を上回ったため。同院は「救急など緊急性のある患者はこれまで通り引き受ける。日程の調整ができる手術や入院は延期する可能性がある」としている。病床の制限は6月まで続く見込み。
 同院は内科や外科、救急などの高度急性期医療を担う中核病院。574の病床があり、県内では鹿児島大学病院に次ぐ規模となっている。
 削減は救急や周産期医療、新型コロナウイルス病床などを除く一般病床の約400床が対象で、3割減らす場合280床程度になる。
 同院によると、22年度は正規職員の看護師が70人ほど退職し、例年の約50人に比べ多かった。4月時点で、退職者とほぼ同じ人数を採用したが、研修に期間を要する。このため、夜勤対応ができる看護師が一時的に足りなくなった。
 中核病院として、患者が高度な検査や診療が必要な場合に、かかりつけ医からの紹介を受け入れている。連携する県内の医療機関へは稼働率削減について周知しておらず、問い合わせがあれば説明している。
 退職者は一身上の都合などを理由に挙げている。新穂昌和事務局長(58)は「全国的に課題となっている新型コロナウイルス対応の負担感も要因の一つにあるのでは」とし、「診療レベルを維持するための対応で苦渋の決断。理解していただきたい」と話した。

コメント