34年かけ完成 鹿児島県大隅半島2市1町の畑にいつでも必要な量の水を!

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34年の歳月をかけて進められてきた鹿児島県・大隅地区の用水路の整備事業などが完了しました。大隅半島2市1町の畑に水を送るための一大プロジェクトを取材しました。
志布志市の茶畑に勢いよくまかれる水。日本でも有数の産地である志布志市の茶の栽培に欠かせないのが、この水です。
水はけのよいシラス台地は土自体の保水力もなく、水の確保が課題でした。そこで、いつでも、必要な量の水を使えるようにしようと国と鹿児島県が整備したのが今回紹介するプロジェクトです。
畑で使われる水は、鹿屋市にある輝北ダムから取水します。高さ41m、長さ114mの大きさで、大鳥川の水をため、使える水は635万トンです。
建設にあたって、46戸の住宅が移転を余儀なくされました。
輝北ダムの水は、ファームポンドと呼ばれる巨大なタンクに一度分けられ、その後、水路を通って畑へ送られます。一部の地域では2008年から通水が始まりました。
建設されたファームポンドは、15カ所。水路は、国が建設しただけでも95kmあり、鹿屋市、志布志市、大崎町の約4000ヘクタールの畑へ水を送ります。総事業費は国と県、計約780億円です。
着工から34年もの歳月をかけた一大プロジェクトは、県が最後まで進めていた給水栓などの工事が完了し、2023年3月、すべての事業が終わりを迎えました。
これまで、水をあまり必要としないサツマイモや畜産飼料がメインだったこの地の農業を大きく変えたのです。
ネギを栽培 大崎農園・東尚薦(なおしげ)さん
「鹿児島の土は乾きやすく、地下水だと足りない。畑かん(畑地かんがい)があれば、常にまきたい時に必要な分だけまけるので助かっている。畑かんがあって全然違いますね」
5月20日、塩田知事らが出席して完成記念碑の除幕式が行われました。
曽於南部土地改良区理事長・下平晴行志布志市長
「農業にかかわる人たちの生活が安定的になるように一生懸命努力していくためにも活用していきたい」
豊富な水を使った安定的で計画的な農業が続きます。
ちなみに水の使用量はいずれも10アールあたりの年間使用料で、路地栽培が3600円、農業用ハウスが6000円です。今後の農業振興も期待したいところです。

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