マイナポータルで「公金受取口座登録」した。ポイント7500円に備える

清宮信志

2022年4月8日 08:20

2020年に国民1人あたり10万円が給付された「特別定額給付金」。10万円が貰えるのはありがたいものの、受給するのに紙による申請が必要だったり、そもそも自治体によって申請書自体来るのが遅かったりと、多少の混乱もありました。

国は今後、こうした事態にスムーズに対応するため、マイナンバーカードを活用した「公金受取口座登録制度」を開始しています。これは、あらかじめ自分の銀行口座を登録しておくことで、今後、給付金などが発生した場合の手続をスムーズに行なえるようにするものです。登録すると7,500円分のマイナポイントが付与される特典もあります。

公金受取口座登録制度のメリット

公金受取口座登録制度は、給付金などを受け取るための預貯金口座(公金受取口座)を、1人につき1口座、あらかじめ「マイナポータル」に登録する制度です。登録を行なうことで、今後、年金や児童手当など、給付金を申請する場合、口座情報の入力や通帳の写しなどを提出する必要がなくなり、手続がスムーズになります。緊急時の給付金などもより迅速に受け取ることができます。

ただし、登録をしたからといって自動的に給付が行なわれるわけではありません。給付金の申請自体は必要で、あくまで「口座登録の手間」が軽減されるという仕組みです。登録をしなくても給付金は受け取れますが、これまで通り、その都度口座を提出することになります。

登録可能な口座は、本人名義の預貯金口座で、対応する金融機関の一覧はデジタル庁のホームページから確認できます。

なお、マイナポータルに口座を登録しても、預金残高が国に把握されてしまうということはありません。登録されるのはあくまで金融機関名や口座番号などの情報のみで、勝手に口座の情報を確認されたりすることはありません。給付金等を振り込む事が目的の制度ですので、勝手に税金が引き落とされたりすることもありません。

登録の流れ

公金受取口座の登録方法にはいくつか種類がありますが、ここではスマートフォンを使った登録方法を紹介します。

スマートフォンでの登録を行なうのに必要なのは、「マイナンバーカード」「本人名義の預貯金口座」「マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォン」で、スマートフォンには「マイナポータルアプリ」をインストールし、利用できるようにしておきます。

まずは、マイナポータルアプリにログインして、「公金受取口座の登録・変更」をタップします。「公金受取口座の登録について」が表示されるので、「利用者登録/ログインして使う」をタップ後、画面の指示にしたがってマイナンバーカードの4桁の暗証番号を入力してマイナンバーカードを読み込みます。

「口座情報の確認」画面が表示されます。ここでは、もう一度マイナンバーカードを読み取り、利用者の氏名、生年月日、住所を読み込んで、口座登録に利用します。

マイナンバーカードの「券面事項入力補助用」パスワードを入力します。これは先ほど入力した4桁の暗証番号と同じです。

無事に読み込まれると下記のようにマイナンバー、氏名、生年月日、住所が表示されるので、正しいことを確認して「確認する」をタップします。

「口座情報の登録状況」が表示されます。「口座情報は未登録です」と表示されていますので、「口座情報を登録する」をタップして次に進みます。

「公金受取口座の登録について」が表示されますので確認したら「次へ」をタップします。

ここから口座情報を登録します。まずは本人情報の入力からです。本人情報としてすでに名前や住所は登録されていますが、名前の仮名表記や連絡先の電話番号、メールアドレスを入力します。

メールアドレスはすでに利用登録がしてある場合は、「利用者登録情報を利用」の横にある「+」をタップして、「このメールアドレスを使用」をタップすることで自動的に入力できます。入力が終わったら「次へ」をタップして進みます。

口座情報を入力します。画面に表示された指示通りに「金融機関名」「支店名」「口座種別」「口座番号」を入力していきます。入力が終わったら「確認する」を押して次へ進みます。

登録情報の確認画面が表示されるので、もう一度確認して「次へ」をタップします。

「口座情報登録の同意確認」として、利用規約やプライバシーポリシーが表示されます。確認したら「すべての確認事項に同意する」をタップしてチェックを入れて「登録する」をタップします。

これで登録は完了です。「口座情報トップページへ」をタップすると、「口座情報の登録状況」画面に戻り、口座が登録されていることを確認できます。

無事に口座情報が登録されました

7,500円分のマイナポイントが貰える

現在、マイナンバーカード普及促進のため「マイナポイント第2弾」を実施中です。新規取得で5,000円分、健康保険証の利用申込で7,500円分と、公金受取口座登録で7,500円分、合計20,000円分のマイナポイントを貰えます。このうち、健康保険証と公金受取口座登録については、6月からマイナポイント申し込み開始予定ですが、既に登録した人も対象のため、今から登録をしておいても損はありません。

既にマイナンバーカードを取得していて、昨年のマイナポイント制度でポイントを受け取っている人は新規取得の5,000ポイントは貰えませんが、健康保険証の利用申込と、公金受取口座の登録を行なった場合の合計15,000ポイントは貰えます。

いずれも9月までにマイナンバーカードの交付申請が必要で、マイナポイントの申込は2023年2月末まで受け付ける予定です。

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