鹿児島県南さつま市の海岸に、ある生き物がおよそ20年ぶりに漂着しているのが見つかりました。
“世界最大級のは虫類”とも言われる生き物です。
(記者)「世界最大級のは虫類といわれる、オサガメが漂着しました」
南さつま市の海岸では、18日午後、生き物が死んだ状態で漂着しているのが見つかり、連絡を受けたかごしま水族館や鹿児島大学ウミガメ研究会などが19日に調べました。
漂着していたのは、ウミガメの仲間で海に生息するは虫類の中では世界最大級とされる「オサガメ」です。
打ちあがった個体は、甲羅の長さがおよそ150センチ、幅は110センチありました。
主にインドネシアやコスタリカなどで産卵し、国内で発見されるのはまれで、かごしま水族館によりますと、県内に漂着したのはおよそ20年ぶりだということです。
(鹿児島大学ウミガメ研究会 山下和輝会長)
「なかなか見ることができないウミガメの死因などを他の研究機関といっしょに研究していきたい」
IUCN=国際自然保護連合のレッドリストでは「絶滅のおそれが極めて高い」とされる希少なオサガメ。
かごしま水族館などでは、漂着した個体を調べ、その生態のさらなる解明につなげたいとしています。
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