元無人島に新名所できた 金色の御朱印が人気、来島者が増加 桜島沖の新島「五社神社」

2022/03/28 21:18

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五社神社の御朱印を持つ佐々木和子さん=鹿児島市新島町

 鹿児島市の桜島北東に浮かび、約6年間無人だった新島の“パワースポット”が人気を集めている。島に暮らす佐々木直行さん(68)と妻和子さん(62)夫妻が管理する「五社神社」で、昨秋から頒布する御朱印を求め来島者が増加。8割が女性で「結婚相手が見つかった」「子宝に恵まれた」と、夫妻の元にはうれしい報告が届いている。
 五社神社は、桜島横山町にある月讀(つきよみ)神社の分社で「ツキヨミノミコト(月読命)」らをまつっている。和子さんの姉・東ひろ子さん=桜島藤野町=らNPO法人「ふるさと再生プロジェクトの会」が中心となり、5年前に再建した。
 佐々木さん夫妻は2019年に北九州市から移住。氏子代表として神社を守っていた和子さんの父・酒元敬造さんの遺志を継ぎ、夫妻が維持・管理をしている。神社は港から歩いて約5分の場所に建ち、御朱印の初穂料は500円。お守りや絵馬、お札もそろえる。
 神社はグーグルマップにも示されており、参拝するために来島する人も年々増えている。「御朱印がほしい」という要望が多かったため、書道師範の腕前を持つ和子さんが御朱印を担当することに。朱色や銀色、緑色などで試し書きを繰り返し、姉たちにも相談して金色の文字に決まった。
 新島は、桜島の安永噴火(1779年〜82年)で海底が隆起してできた島。1800年に桜島から25人が移り住み、1950年ごろは約250人が暮らした。行政連絡船が日、水、金曜の週3日、桜島(高免町)の浦之前港間を1日3往復している。片道運賃は大人100円、小学生50円。

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