桜島の火砕流見逃すな マリンポートに赤外線監視カメラ設置 気象台

2022/03/26 10:24

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赤外線カメラを取り付ける作業員=24日、鹿児島市のマリンポートかごしま

 鹿児島地方気象台は25日、鹿児島市のマリンポートかごしまに、桜島での火砕流発生に備えた赤外線カメラ1台を設置した。昨年4月の南岳山頂火口の爆発で噴煙を火砕流と誤認しており、監視の強化が狙い。
 気象台は桜島監視用の高感度カメラを気象台、マリンポート、垂水市の荒崎、牛根の両観測点に各1台置いている。火砕流による山肌の温度変化を高精度で捉える赤外線カメラはなかった。桜島の南や南西に流れる火砕流が確認できる。国土交通省は桜島の南東と東に各1台設置している。
 気象台によると、赤外線カメラは電源に太陽光発電パネルを使っている。日照不足で電源が失われ、監視が途切れた場合は職員が点検して復旧させる。霧島連山の監視用に宮崎県高原町役場に置いていたのを移した。総費用は340万円。

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