県内初・民間団体と協力し灯台を管理 鹿児島・南さつま市

【薩摩半島南西端から海を照らして100年目…坊ノ岬灯台】

岩場にたたずむ坊ノ岬灯台

海の安全を守る灯台。通常、管理は海上保安庁が行いますが、これを民間の団体にも協力してもらう制度が2021年から始まっています。10日、この制度で鹿児島県南さつま市坊津町の灯台の管理に協力する民間団体が10管本部からレクチャーを受けました。
九州本土の南西の端、鹿児島県南さつま市・坊津の岩場の上にたたずむ坊ノ岬灯台は大正11年に初点灯し、海を照らし続けて2022年で100年目です。
10日は10管本部の職員が山道を30分ほどかけて登り、坊ノ岬灯台へと向かいました。
灯台に着くと機械設備の修理や光を放つレンズの点検、さらに動作確認を行います。

【地元のNPO法人が灯台の管理に協力することに】

10管職員から説明を受ける

このように灯台は通常、海上保安庁が管理を行い、一般の人が自由に立ち入ることはできません。
野平美奈子記者「この灯台は開聞岳や三島村の島が見渡せる絶景ポイントです」
しかし2月からこの灯台を県内で初めて民間の団体と協力して管理することに。
海上保安庁から管理認定を受けたのは、観光ボランティア活動などを行うNPO法人坊津やまびこ会です。今後はやまびこ会だけでも灯台の一般公開などが可能になり、観光スポットとしての活用も期待されます。
10日は10管本部の職員から灯台の設備に関する説明や注意点などについてレクチャーを受けました。

【観光資源として期待】

上空から見た坊ノ岬灯台

串木野海上保安部・田中豊茂交通担当次長
「景観が素晴らしいと思う。白い灯台を含めた景観、観光資源として楽しんでいただけるのではないか」

【地域のシンボルで俳句や短歌を…膨らむ期待】

今後に期待を膨らませる坊津やまびこ会・鮫島康文さん

NPO法人坊津やまびこ会・鮫島康文さん
「灯台は地域のシンボル。指定していただいた第1回は、たとえば景色を見ながら俳句や短歌を詠める企画ができたらと思う」

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