竹林面積日本一の鹿児島 竹を飼料・肥料に有効活用 さつま町に新工場

[05/17 19:38]

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鹿児島県は竹林面積が日本一ですが、一方で管理されずに放置されたままの竹林もあり課題となっています。そんな竹や笹を畜産用の飼料や農業用の肥料に活用しようと、県内有数の竹の産地・さつま町に新たな工場が完成しました。
完成したのは、宮崎県都城市に本社を置く「大和フロンティア」のさつま工場です。大和フロンティアは2015年から、竹や笹を粉砕して乳酸菌などと混ぜて発酵させたもので、畜産用の飼料や農業用の肥料として使うことができる「笹サイレージ」という製品を作っています。
鹿児島県は竹林面積がおよそ1万8千ヘクタールで日本一ですが、一方で、管理する人の高齢化や後継者不足などによって放置された竹林もあり、周辺の植物が枯れるなど、その適正な管理と活用が課題となっています。
さつま工場では北薩地域の竹林を管理する人から月におよそ2500本の竹や笹を無償で引き取り、竹のチップなどを作る計画です。
(大和フロンティア 田中浩一郎社長)「弊社独自で竹林問題は解決できない。地域連携がしっかりできれば、持続可能な事業になると思う」
新しい工場は今月末から稼働する予定で、地元から4人の新規雇用を見込んでいます。

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