西郷隆盛の新暦誕生祭、「島津雨」と共に祝う 詩吟、剣術も

町田正聡2022年1月25日 10時00分

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西郷隆盛の新暦誕生祭で披露された剣舞と園児らの詩吟=2022年1月23日午前10時57分、鹿児島市加治屋町、町田正聡撮影

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    明治維新の立役者、西郷隆盛の新暦誕生祭が23日、鹿児島市加治屋町の生誕地であり、雨にもかかわらず西郷の子孫や西郷を慕う市民ら200人余が集まった。鹿児島では島津家初代の忠久が生まれた時に雨が降った言い伝えで雨は縁起のよい「島津雨」とも言われ、出席者は雨と共に西郷の生誕を祝った。

     神事のあとに、保育園児や保護者らによる詩吟や、薩摩藩独自の剣術、薬丸自顕流の演武などもあり、祝いを盛り上げた。

     出席した隆盛の玄孫(やしゃご)、西郷隆太郎さん(39)=東京都豊島区=は「生誕の地で祝ってもらい、西郷隆盛も喜んでいると思います」と話した。2月から鹿児島に移住し、先祖の啓蒙(けいもう)活動などに取り組む予定という。市内の75歳の女性は「皆一体となれる西郷さんのすばらしさ、鹿児島のすばらしさを、受け継いでいかなければという思いを強くしました」と述べた。(町田正聡)

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