電気代の値上げが止まらない!一番電気を使う家電は?

2022.06.14(火)

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最近、さまざまな値上げが相次いでいますが、特に値上がりが目立つのが電気代。
大手電力会社10社のうち4社が、7月の家庭料金を値上げする意向を示しているそうです。
その背景にあるものはいったい何なのでしょうか?
6月11日放送の『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、電気代の値上げの背景に迫ります。

地震によって電気代が高騰

今回のテーマは…「電気代、静かに値上がり続く…いったいなぜ?」
大石「最近、『電気代高いね』という声、本当よく聞きますよね」
大石のまわりには、請求ハガキを見さえしない友人もいるとか。
大手電力会社10社のうち4社が、7月の家庭向け料金を前月よりも値上げする見通しを発表。
東京で301円、中部で260円、前年比で1800円以上も値上がりするそうです。
これはどうしてなのでしょうか?
大石が出した答えはシンプル。
「電力があまり作られていないのに電力が必要だから」
東京、東北、中部の3つの地域で特に電力の逼迫が厳しいのだとか。
いったい何が起きているのでしょうか?
どうやら今年の3月に起きた福島県沖の震度6強の地震が影響しているそうです。
東北新幹線が止まったニュースで記憶に新しいですが、それによって複数の大型火力発電所が長期停止に追い込まれることに。
また、5月に関西の高浜原発が再稼働できなかったことも大きいと大石。
さらに背景にあるのは近年の”脱炭素化”です。
大石「古い石油の火力発電はやめましょうという、そういう動きになってたんですね」

コロナが一段落し、電力が不足

もともと電力が不足気味だったところに、地震が追い打ちをかけたというわけです。
大石「でも電力が必要なんです」
一方で、コロナ禍が多少収まってきたこともあり、工場が本格稼働。
夜の飲食店街もかつての賑わいを取り戻し始めています。
名古屋市のある店舗はゴールデンウィーク中、かなり実入りが良かったそうです。
また、あるタクシーの運転手によると、「オバケ」(1万円を表す隠語)と呼ばれる高単価のタクシー客も出現したとか。
電力不足に耐えかねた政府は先日、東日本大震災以来となる夏の節電を要請。
とはいえ、夏よりも冬の方が3000円ほど電気料金は高いそうです。
大石「冬の方がかかるんですが…まず夏のピンチがやってくるわけですよ」

新電力会社も思わぬピンチに…

節電対策を考えるために、「一番電気を食う家電」を改めて問う大石。
意外にも1位はエアコンではなく、じつは4位。
1位は冷蔵庫、2位が照明、3位がテレビとなっています。
大石「テレビ?僕がテレビ消して、とはちょっと言えない」
例年猛暑が続いているため、夏はエアコンをつけないと熱中症になってしまいます。
冷蔵庫を切るわけにもいかず、結局、無駄な照明をパチパチ消すくらいしかなさそうです。
残る手段は、ライフスタイルに合わせた新電力会社の利用です。
数年前に始まった「電力小売の自由化」。
平たく言うと、発電は他の企業もやってよいことになり、全国に700社ほど新電力会社が誕生。
太陽光発電を行う企業が増えるなど脱炭素化にも貢献し、乗り換えた方も多いとか。
狙いは成功といえますが、今回の電力不足によって実はピンチだそうです。
大石「新電力会社、いま大変なんですね」
魚や野菜と同じように、競売にかけられているのが電力の”卸市場”。
大石「電力の”卸価格”って変なんですけども」
コロナショックやウクライナショックによって石油・液化天然ガスなど原料の卸価格が高騰した結果、30社ほどの新電力会社は撤退を余儀なくされることに。
思わぬ逆風ですが、今よりも電力需要が高まる夏は正念場になりそうだと睨む大石。
なかなか厳しい夏を迎えそうです、と締めくくりました。
(nachtm)

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