鹿児島・鹿屋で人気のすし店「寿司虎」 名前の由来は? 人気の秘密は?

2021年は寅(とら)年です。鹿児島県鹿屋市に、とら年にふさわしいその名も「寿司虎」というすし店があり人気となっています。人気の秘密に迫りました。「おいしくて相当来てます」「ネタも大きくて脂も乗っていておいしいと思います」「口の中でとろける感じがいいですね。ふふふ。」「まず最初に頼むのが赤貝。〆にまた赤貝頼みます」

訪れた客から好意的な感想が次々に聞かれるのは、大隅縦貫道の笠之原インターからすぐ近くの回転寿司「寿司虎」鹿屋店です。手頃な価格でおいしいすしが味わえるとあって、いつも開店直後から満席になるといいます。そんな寿司虎の創業者の一人が、中村キミ子さん(故人)です。今から69年前の1953年。魚の行商を行っていた中村さんは、まだ地域にすし店がなかった志布志市の隣、宮崎県串間市で「寿司虎」を立ち上げました。その後、南九州を中心に店舗を増やし、現在は6店舗を展開しています。寿司虎のおいしさの秘密。それはシャリを箸で持ち上げた時に、10秒で崩れる硬さで握ることだと言います。なぜ10秒なのでしょうか?回転寿司寿司虎鹿屋店・居村貴仁店長「お客様がすしをつかんで口に入るまでの時間が約10秒と言われているので、その硬さで握らせていただいてます。口の中でシャリがほどけ、しょうゆとネタがマッチする握り加減です」寿司虎では社内試験があり、シャリの重さや形など10回連続で成功しないと店ですしを握れない決まりになっています。そして寿司虎の代名詞といえば、あぶり寿司! 中でも不動の人気ナンバーワンで、あぶり寿司誕生のきっかけとなったのが「炙(あぶ)りサーモントロ」です。商品が誕生したのは約20年前のことです。

虎コーポレーション・岩切翼営業課長「サーモントロというのが非常に脂が強く、当初は生で出していたのですが、お客様としても『ちょっとくどいね』とか言われました。そこで弊社の中村が考え出したのがちょっとあぶってみたらどうかという形で、あぶって『虎の塩』というカリッとした塩を付けて食べてみたらこれはおいしいぞと」こうして誕生したサーモンのあぶり寿司。口に入れると瞬く間にサーモンがなくなります。店ではほかにも約20種類のあぶり寿司が味わえ、人気となっています。ところでなぜ、店名に「虎」が入っているのでしょうか?虎コーポレーション・岩切翼営業部長「先代が大阪で修業している時に虎寿司という繁盛店がお客様が並んでいるところがあって、虎っていうのを使ったら縁起が良いんじゃないかということで『寿司虎』という名前になったそうです」2021年は寅年! ことしもおいしいすしが食べタイガー!

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