鹿児島県が農業試験場跡地の売却を検討 5万5000平方メートル 国、鹿児島市に活用の意向確認へ

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県農業試験場跡地

 鹿児島県は7日、県農業試験場跡地(鹿児島市西谷山2丁目)について、国や市に活用する予定がなければ、民間事業者への売却を検討する方針を表明した。県議会代表質問の答弁で、山本周総務部長が明らかにした。
 県財産活用対策室によると、対象の跡地は未利用部分約5万5000平方メートル。今後、庁内で活用可能性がないか改めて確認した上で、国と市に意向調査を実施。具体的な活用策がなければ、売却の検討に入る。スケジュールは未定。
 跡地一帯は市の「かごしま都市マスタープラン」で文教・福祉施設の拠点に位置付けられている。これを踏まえ、山本部長は答弁で、活用の在り方について「市の地区計画に沿って、地域の活性化に寄与する施設整備が重要」と述べた。
 試験場跡地は全体で約16万6000平方メートル。これまで開陽高校や鹿児島盲学校、市南部保健センターが整備されてきた。2023年4月には、鹿児島南特別支援学校が開校する。
 未利用部分は一時、県が5カ所挙げた新総合体育館の整備候補地の一つだった。体育館整備計画が鹿児島港本港区エリアで進む中、今後の活用策が注目されていた。

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