鹿児島県内の路線バス、あすから280本減便 コロナ長期化で乗客減少

2022/03/31 07:23

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南国交通バス

 鹿児島交通(鹿児島市)、南国交通(同)、鹿児島市交通局(同)は4月1日、路線バスのダイヤを改正する。新型コロナウイルスの流行長期化による乗客減に伴い、鹿児島市内を中心に平日1日当たり計約280本減る。減便は各社でばらつきがあるが、合わせて1割減となる。
 鹿児島交通は同市内で平日186減の589本、土曜127減の404本、日祝103減の401本。
 南国交通は鹿児島、空港、川内の3営業所管内で減便し、伊佐、姶良、薩摩川内の3市などを通る3路線(計36キロ)は廃止する。鹿児島営業所は平日30減の843本、土曜21減の677本、日祝21減の591本で、一部で運行経路も変わる。空港は平日10減の117本、土曜9減の91本、日祝9減の76本。川内は平日、土日祝ともに2減、それぞれ31、22本となる。
 鹿児島市バスは平日51減の787本、土曜48減の661本、日祝48減の656本。
 各社とも停留所などに変更を掲示し、「コロナの影響により利用客が減少し、路線維持を行うため」(鹿児島交通)と理解を求めている。外出自粛に加え、リモートワークが定着し、通勤通学も自家用車や電動自転車への切り替えが進んでいるという。
 九州運輸局によると、県内の一般乗り合いバスの2021年輸送人員はコロナ前の19年比で各月5~7割、運送収入も5~6割台にとどまった。

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