22万トン級と16万トン級クルーズ船の同時寄港可能 410メートル新岸壁完成 国内外の観光客誘致に期待 鹿児島市・マリンポート

2022/04/28 08:30

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新岸壁を視察する関係者=鹿児島市のマリンポートかごしま

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 鹿児島市のマリンポートかごしまの新岸壁(410メートル)が完成し、接岸できるようになった。既存の岸壁(340メートル)を延伸する形で国が整備した。現行で世界最大規模の22万トン級と、16万トン級クルーズ船の同時寄港が可能。新型コロナウイルス禍の影響で同時寄港の予定はないが、国内外からの観光客誘致に向けた活用が期待される。
 マリンポートを含む鹿児島港は「国際旅客船拠点形成港湾」の一つで、新岸壁の整備はクルーズ船による訪日客を増やす施策の一環。2019年3月に着工し、約84億円をかけて今年3月に完成した。
 CIQ(税関、出入国管理、検疫)機能を備える新旅客ターミナルを岸壁近くに整備し、今春から利用を始める予定だった。しかし、ターミナルの整備主体の米大手船会社がコロナの影響を受けているとして、2年程度遅れる見通し。この間は既設ターミナルで対応する。
 27日は、行政や観光・経済団体などで構成する鹿児島港利用促進協議会のメンバーら50人余りが現地を視察。参加者によると、大量に旅客を受け入れた場合の動線の配置案などを今後検討していくという。

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