JAL、羽田-奄美大島30周年 旧JAS DC-9で就航

 日本航空(JAL/JL、9201)の羽田-奄美大島線が12月24日、就航30周年を迎えた。羽田空港では、大島紬を着た地元ゆかりの客室乗務員らが奄美大島行きJL659便(ボーイング737-800型機、登録記号JA349J)の乗客に記念品を手渡した。

羽田空港で就航30周年を迎えたJALの奄美大島線に搭乗する乗客=22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 羽田-奄美大島線は、当時の日本エアシステム(JAS、現JAL)が1992年12月24日に開設した。機材はダグラス(現ボーイング)DC-9-81型機で、座席数は1クラス163席だった。当時の運航スケジュールは、奄美大島行きJD546便が羽田を午前7時45分に出発し、午前10時15分着。羽田行きJD546便は午後6時55分に奄美大島を出発して、午後9時に到着していた。

 現在は737-800で、座席数は2クラス165席。運航スケジュールは1日1往復で、奄美大島行きJL659便が羽田を午前11時50分に出発し、午後2時25分に着く。羽田行きJL658便は午後3時5分に奄美大島を出発して、午後4時55分に到着する。JALグループの奄美大島発着便は羽田線のほか、伊丹線と福岡線が1日1往復ずつ、鹿児島線が8往復、喜界島線と徳之島線が2往復ずつ、与論島行きが10片道、那覇行きが1片道を運航している。

羽田空港で出発を待つ奄美大島行きJL659便=22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田-奄美大島線就航30周年を記念し羽田空港で大島紬を着てあいさつするJALふるさと応援隊の長由香さん=22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 24日は、都道府県ごとに出身者やゆかりのある客室乗務員で構成する「ふるさと応援隊」で鹿児島県を担当する長由香(おさ・ゆか)さんが、大島紬を着て乗客を出迎えた。

 長さんの母親が奄美大島出身で、嫁入り道具として仕立ててもらったという大切な大島紬。「家でも奄美大島の郷土料理である鶏飯(けいはん)が並んでいました。これからも幼いころから見てきた奄美大島の大自然の素晴らしさや、大島紬のような伝統が未来へと続いていくよう、たくさんの方に魅力を伝えていきたいです」とあいさつした。

 JALの旅客営業本部長の越智健一郎常務は、今年3月末まで鹿児島空港を拠点とするグループ会社の日本エアコミューター(JAC/JC)で社長を務めており、奄美大島をはじめ奄美群島には思い入れがあるという。

 「奄美大島は本当にすてきな島。大島だけではなく群島を訪れることも多かったが、それぞれの島で自然の成り立ち、文化がこれだけ違う顔を持つ島々が集まったのは、世界広しといえど、おそらく奄美群島だけではないか」と述べ、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界自然遺産登録を鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄島北部と西表島の4地域が2021年7月に受けたことから、国内だけでなく訪日客にも魅力を伝えていきたいという。

 越智常務は「旅行支援で首都圏からの観光需要が戻っており、年末年始は帰省もあり、ロードファクター(座席利用率)は8割とほぼ満席。オーバーツーリズムにならないよう、地元と協力して自然を守っていきたい」と語った。

 JALグループは「奄美群島サステナブルプロジェクト」と名付けた取り組みを2021年10月から進めており、奄美大島中央部の大和村(やまとそん)では関係人口拡大に寄与する「ビレッジプロジェクト」、瀬戸内町とはドローンで物資を運ぶ「ドローンプロジェクト」を進めている。

羽田空港で奄美大島線就航30周年を記念し写真撮影に応じるJALの越智健一郎常務(中央)、大島紬を着たJALふるさと応援隊の長由香さん(左)、JAL地域事業本部の藤井里江さん=22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

就航30周年を記念し羽田発奄美大島行きJL659便の乗客に手渡されたJALロゴ入りのます(中央)とあま肌モイストソープ(中央左)、オリジナル一眼VRゴーグル(同右)などの記念品=22年12月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

コメント