沖縄・奄美がようやく梅雨入り 来週は本州付近もぐずついた天気に? 雨のシーズンへの備えを【MBSお天気通信】

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気象庁は21日(火)、沖縄地方と奄美地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。沖縄は平年よりも11日遅く、奄美は平年より9日遅くなりました。いずれも去年と比べても3日遅い梅雨入りです。その他の地域にも、雨のシーズンが近づいてきています。今週は九州南部でもぐずついた天気になるほか、来週は本州付近でも前線の影響を受けやすくなる可能性があります。大雨が心配な梅雨への備えに取り組んでいきましょう。(気象予報士・前田智宏)

沖縄はしばらく雨 そのほかの地域も梅雨入りや“梅雨の走り”となりそう…

梅雨入りした沖縄地方は激しい雷雨のおそれがあり、梅雨入り早々、大雨にも十分注意が必要です。またこの先はしばらく、雨や曇りの日が続くでしょう。九州南部も今週後半からは天気の崩れる日が多くなりそうです。また、その他の西日本や東日本の地域でも27日(月)以降は前線や低気圧の影響を受けて雨の日が多くなり、広く「梅雨の走り」になる可能性があります。

この先、気持ちのいいカラッとした初夏の晴天はだんだんと少なくなっていきます。晴れている地域では、布団干しや梅雨入り前の大掃除などの貴重なチャンスとして、どうぞ日ざしをフル活用してください。

5月も下旬、九州南部はそろそろ梅雨入りしてもおかしくない頃です。そして平年でいえば6月上旬になると、九州北部に始まり、中国地方、四国、近畿、東海、関東甲信まで続々と梅雨入りしていきます。ちなみに去年(2023年)は九州から東海までが5月中に梅雨入りしました。北陸から東北にかけても、6月中旬には梅雨入りすることが多くなっています。もう1か月足らずのうちに、雨の季節の到来となる地域が多いでしょう。

梅雨の前に大雨への備えを!今から簡単にできる対策とは?

このところ、毎年全国のどこかで梅雨時期に大雨災害が発生しています。頻発地域である西日本の九州や中国地方に限らず、去年は東北の秋田県や、北陸でも河川の氾濫や浸水被害がありました。どこで大雨が起きてもおかしくない今、これからの大雨シーズンに向けてできることはどのようなことでしょうか。

大雨への備えというと、まずは各家庭の防災バッグの準備をイメージされる方が多いと思います。非常用持ち出し袋の中に入っている、ライトの電池が古くなっていないか?食料品の賞味期限が切れていないか?点検をしておくことは大切です。また、ハザードマップを見ながら、家族で災害時の行動について確認しておくことも必要でしょう。ただ、もっと些細なことでも、大雨の備えになります。それは、「家の周りの掃除」です。

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近所を見てみると、落ち葉がたまっているようなところはないでしょうか?落ち葉というと「秋」をイメージする方が多いと思いますが、実は今の初夏も意外な「落ち葉の季節」なのです。スギやマツ、ケヤキやクスノキなどの常緑樹は、新しい葉が生まれるこの時季に、古くなった葉を落とします。「夏落葉(なつおちば)」や「常盤木落葉(ときわぎおちば)」などの季語にもなっている現象です。こうした落ち葉が雨で濡れると滑りやすくなり、自転車等の転倒の原因となってしまうケースがあるほか、家の雨どいにたまってしまっていたり、側溝などに大量に詰まっていたりすると、水はけが悪くなってしまい、大雨時の排水の妨げとなってしまうおそれがあるのです。

家の周りの門掃きや、地域で掃除をするといった行動は一見、防災とは関係ないように思われますが、それが結果的にこれからの大雨シーズンに役立つ防災行動となるかもしれません。そう遠くない梅雨を前に、できることから取り掛かっていきましょう。

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