【農家直伝】体の芯から熱くなる!?鹿児島県のホットな「さつま汁」作ってみた!豚汁の具材大盛り鶏バージョン♪

こんにちは!鹿児島県でとうもろこし・西洋野菜を栽培する農家の瀬川知香です。このあいだ夏が終わったと思ったら、急に冬がやってきましたね。体の芯まで冷える寒~い日は、やっぱり温かい汁物が恋しくなる…。というわけで、地元に伝わるホットな「さつま汁」をご紹介します。いわば豚汁の鶏肉バージョンですが、とにかく根菜やらきのこやらが盛りだくさん!これ一杯で心も体もポッカポカになりますよ。これで寒い冬を元気モリモリに乗り切りましょう~!


「さつま汁」とは

鶏肉とたっぷりの野菜を使った鹿児島の郷土料理です。
鹿児島県にはさつま地鶏、黒さつま鶏など、「かごしま地鶏」として有名な鶏肉ブランドがあるんですが、どうやら県には古くから鶏を絞めて煮て食べる習慣があるそうで。来客時や祝いの席でよく食べられていたとされています。
鶏肉と野菜がたっぷり入った汁物…想像しただけで体が熱くなってきませんか?(笑)
それでは、寒さを吹き飛ばせるようテンション高めで作っていきましょ~!

超~具だくさん!「さつま汁」


材料(4人前)
鶏もも肉…200g
にんじん…40g
大根…100g
しいたけ…2個
しめじ…100g
ささがきごぼう(※水煮)…100g
れんこん(※水煮)…100g
さつまいも…100g
こんにゃく…100g
厚揚げ…100g
青ねぎ…適量
みそ…大さじ3
だしの素(顆粒)…8g
サラダ油…大さじ1
水…4カップ
※今回は手軽に作れるよう、ごぼうとれんこんは水煮のものを使用しましたが、もちろんフレッシュな野菜を使ってもOK。
作り方
1.鶏肉はひと口大に切る。にんじんは皮を剥き厚さ3mmの半月切りにする。大根は皮を剥き厚さ3mmのいちょう切りにする。

2.こんにゃくは厚さ2cm程度に切り、熱湯に入れ2分茹でて水気を切る。厚揚げは厚さ1cm程度に切る。

3.しめじは小分けにし、しいたけは薄くスライスする。ごぼうはささがきに、れんこんは厚さ1cm程度に切る。



ごぼうは今回、最初からささがきになっているものを使っています。
4.皮付きのさつまいもを7mm厚さの半月切りにし、水にさらして水気を切る。

5.鍋にサラダ油を引いて中火で熱し、鶏肉を入れる。にんじん、大根、しいたけ、しめじ、ごぼう、れんこん、こんにゃくを入れて炒める。

鶏肉の色が白く変わるまで炒めたら…

野菜を加えます。

6.全体に油が回ったら、水とだしの素を加えて煮立てる。

アクが出てきたら取り除き、15分煮ます。

7.野菜が煮えたら、さつまいもを加え5分煮て、最後に厚揚げを入れてさらに5分煮る。


8.火を止めてみそを溶き入れ、器に盛って小口切りにした青ねぎを散らせば完成。


さつまいもに鶏肉、にんじん、厚揚げ…などなど、とってもモリモリなお椀になりました♪
食べてみると、さつまいもはホクホク甘く、鶏肉が入ることでボリュームも満点!きのこのだしもしっかりと効いて、旨味が凝縮された1杯となっています。
異なる食感の野菜がたっぷり入っているので、最後までおいしくいただけます。
土の中でじっくりと栄養を貯め込んだ根菜は、体を温めると言われています。普段、これだけたくさんの根菜を一度に食べることって中々難しいですよね。
でも、こうして「さつま汁」として食べれば、おいしく栄養を摂ることができて、体もぽっかぽか♪寒い今の時季にぴったりです。
みなさんもこの「さつま汁」を飲んで、体の芯から熱くなりましょう~。
頴娃の冬の風物詩「大根やぐら」が建ち始めました!

ご覧ください、青空のもと、ずらっと干された大根を!
これは南九州市の冬の風物詩「大根やぐら」です。毎年、11月に入るとわたしの暮らす頴娃(えい)町でもあちらこちらに「大根やぐら」が立ち始めます。
竹を組み、高さ5メートルほどのやぐらを組み立てていきます。家族総出の冬の大仕事。このやぐらに、普通の大根よりもひょろりと長いお漬物用の大根を1本ずつ干していきます。
厳しい寒風を浴びた大根は甘さと旨味が増し、おいしいお漬物として加工されていきます。
この時季だけの農風景。写真を撮りにくる観光客の方も多いです。
みなさんもぜひ、季節限定の風景を見にいらしてくださいね。
今後も農家として、また宿の女将として、畑の様子・宿やまちの様子を鹿児島からお届けしていきます!
★「畑旅」についてはこちら
ご利用案内 – 鹿児島県南九州市頴娃町の暮らしの宿 福のや、
https://www.fukunoya-ei.com/guide/

頴娃のお福分け

瀬川知香(せがわ ちか)さん
鹿児島生まれ、鹿児島育ち。高校卒業後、旅行業界を志し、大阪の旅行系専門学校に進学。大阪の旅行代理店、高知県の観光協会、鹿児島県内の観光系NPO法人勤務を経て2015年に南九州市頴娃町に移住。これまでの観光業での経験を活かし、宿泊施設の運営や農業体験プログラム「畑旅(はたたび)」の企画等を行う。2018年にとうもろこし農家に嫁ぎ農業にも従事するようになる。農業と観光の連携に邁進する。
★暮らしの宿 福のや、(宿泊施設案内)
https://www.fukunoya-ei.com/
★大野岳の麓 茶や、(宿泊施設案内)
https://chaya-ei.jimdofree.com/
★頴娃のお福分け(畑の様子や農産物の案内)
https://eino-ofukuwake.jimdofree.com/

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