太鼓踊り元気よく 3年ぶり奉納、コロナ下も練習継続 南さつま・津貫中間豊祭

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鮮やかな飾りを背負って元気に舞う踊り手=27日、南さつま市加世田津貫

【別カット】鮮やかな飾りを背負って元気に舞う踊り手=27日、南さつま市加世田津貫

【別カット】鮮やかな飾りを背負って元気に舞う踊り手=27日、南さつま市加世田津貫

鹿児島県南さつま市加世田津貫に伝わる県無形民俗文化財、津貫中間豊祭(なかまほぜ)太鼓踊りが27日、地元の天御中主(あめのみなかぬし)神社で3年ぶりに奉納された。小学生から60代の踊り手23人が元気よく踊り、保存継承の意気込みを示した。
鮮やかな矢旗を背負った一団が登場。小太鼓やかね担当の子どもたちを中心に輪になって前庭、後庭の踊りを披露した。新型コロナ下で中止した2年間も練習は続けており、切れのある動きで住民を沸かせた。
鳳凰高校1年の永留零士さんは兄の悠汰さん(21)とともに参加。「ブランクはあったけど体が覚えていた。再開がうれしくて力が入った」と笑顔だった。集落5カ所も巡回した。
津貫の太鼓踊りは3地区で受け継がれてきたが、現在奉納するのは中間だけ。保存会の新澤秀己会長(69)は「住民も待ち望んでいた。みんなでつないで守っていく気持ちを共有できた」と話した。

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