桜島が連続的噴火「初体験。鹿児島を実感」 県外の国体選手びっくり 降灰が試合会場を覆い、観客ら傘や帽子でしのぐ〈鹿児島国体〉

火山灰をしのごうと傘を差す来場者ら=11日、鹿児島市の県立鴨池運動公園

 火山灰をしのごうと傘を差す来場者ら=11日、鹿児島市の県立鴨池運動公園

〈関連〉テニスコートの灰を取り除く関係者=11日、鹿児島市の県立鴨池庭球場

 〈関連〉テニスコートの灰を取り除く関係者=11日、鹿児島市の県立鴨池庭球場

 鹿児島県の桜島の南岳山頂火口で11日午前5時ごろから、噴煙が中量以上に満たない噴火が連続的に発生し、同7時52分ごろの噴火では噴煙が1400メートルの高さまで上がった。噴煙は中量以上で鹿児島市方向に流れ、県外から訪れている鹿児島国体の選手らを驚かせた。
 同市の県立鴨池運動公園では傘や帽子で降灰をしのぐ観客の姿も。鴨池庭球場では、競技関係者がテニスコートや観客席の清掃に追われた。
 テニス少年男子の寺島拓斗選手(千葉県・東京学館浦安高3年)は「初めての体験で、鹿児島に来たことを実感した。これはこれでいいかな」と笑顔を見せた。
 火山性地震などの急増は確認されておらず、鹿児島地方気象台は噴火警戒レベル3(入山規制)を継続している。
◇県実行委員会は冷静な対処を呼びかけ
 鹿児島国体の県実行委員会は公式インスタグラムに「今日は桜島がとても元気なので、灰が大量です」と投稿。開会式があった同公園のテント上に灰が積もっている写真をアップし、「天気予報の『桜島上空の風向き』をチェックしましょう」と呼びかけた。

コメント