焼酎の「カロリー」と「糖質」ってどれくらい?ほかのお酒との違いも検証!

焼酎の「カロリー」と「糖質」ってどれくらい?ほかのお酒との違いも検証!

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焼酎には、どのくらいの「カロリー」や「糖質」が含まれているかご存知ですか?ほかのお酒と比べてヘルシーなイメージの焼酎。カロリーゼロではありませんがプリン体はゼロの焼酎。そのアルコール度数や割り方ごとのカロリー、他のお酒との違いも紹介します。

焼酎は、ほかのお酒と比べてヘルシーなイメージがあるといわれていますが、カロリーがゼロというわけではありません。実際にどのくらいのカロリーが含まれているのか、具体的な数値をみていきましょう。

焼酎のカロリーはどのくらい?

焼酎のカロリーはどのくらい?

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アルコール度数25度の焼酎100ミリリットル中に含まれるエネルギー量は、約144キロカロリー(kcal)です。この数値は焼酎の種類や銘柄によって異なるわけではなく、アルコール度数から算出されます。
計算に使用する定数を小数点第何位で四捨五入するのかなど、計算方法によって多少の誤差が出ますが、大きく変わることはありません。
実際の数値を見たところで、ピンとこない人もいるでしょう。100ミリリットルあたり144キロカロリーは高いのか低いのか、いつもの飲み方ではどのくらいの量に相当するのか、さっそく確認していきましょう。

焼酎のカロリーはアルコールのカロリー

焼酎のカロリーはアルコールのカロリー

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焼酎に限らず、お酒に含まれるアルコールは、1グラムあたり7.1キロカロリーのエネルギーを産生します。この数値をアルコールの「エネルギー換算係数」といい、kcal/gという単位で表します。
エネルギー(カロリー)のもととなる栄養素には、タンパク質と脂質、炭水化物(糖質+食物繊維)があります。これらの「エネルギー産生栄養素(三大栄養素)」は、それぞれ1グラムあたり4〜9キロカロリーを生じますが、焼酎などの蒸溜酒では蒸溜の段階でこれらの成分が取り除かれてしまうため、焼酎のカロリーはアルコールのカロリーと考えられます。
なお、焼酎などのアルコール飲料に含まれるアルコールのカロリーは、エネルギー産生栄養素とは異なり、体に蓄えられないことから「エンプティーカロリー」ともいわれています。
体内に吸収されると熱になり、酸素消費量が増えてエネルギーとして消費されるため、摂取したアルコールの70%ほどは代謝に使われるという説もあるようです。
仮にこの説が正解だったとしても、残りの30%はエネルギー源として体内に残るので、適量を見極めてたのしみたいものです。
(参考資料)
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット|アルコールのエネルギー(カロリー)

焼酎のカロリー算出法

焼酎のカロリーの計算方法

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焼酎のカロリーは、お酒に含まれるアルコールの量(純アルコール量)がわかれば、かんたんに算出できます。
純アルコール量は、お酒の量とアルコール度数、アルコールの比重(≒0.8)から概算できます。
比重などは小数点第2位以下を四捨五入した数値なので多少の誤差は生じますが、おおよそのカロリーは把握できます。
まずは、その計算式をみていきましょう。
酒の量(mL)× 度数または% / 100 × 比重(≒0.8) = 純アルコール量(g)
たとえば、アルコール度数25度の焼酎100ミリリットル中に含まれる純アルコール量は、
100 × 25 / 100 × 0.8 = 20(g)
アルコール1グラムにつき7.1キロカロリーを生じるので、
20(g) × 7.1(kcal/g) = 142(kcal)
最初に紹介した、144キロカロリーと大きくは隔たっていないことがわかります。
これにならって、アルコール度数35度の焼酎100ミリリットルのカロリーも計算してみましょう。
100 × 35 / 100 × 0.8 = 28(g)
28(g) × 7.1(kcal/g) ≒ 199(kcal)
ここで紹介した純アルコール量の計算式は、厚生労働省が推奨する「節度ある適度な飲酒量」を知るうえでも役に立つので、覚えておくとよいでしょう。
(参考資料)
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット|飲酒量の単位

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