ペットボトルでスズメバチを駆除する方法!蜂トラップで巣作りを予防

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投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

スズメバチを駆除したいなら、ペットボトルで作る蜂トラップがおすすめだ。女王蜂を捕獲することで巣作りを防ぐ効果がある。この記事では、ペットボトルを使用した蜂トラップの作り方を紹介しよう。効果を高めるコツや、回収する際の注意点とあわせて解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

1. 蜂トラップで女王蜂を駆除すれば巣作りできない

スズメバチの巣

スズメバチは、女王蜂のみが越冬して春先に巣作りを始める。ペットボトルでDIYした蜂トラップを仕掛けて駆除すれば、巣作りを予防することが可能だ(※1)。自宅の周りに巣を作らせないためにぜひ活用してほしい。

蜂トラップは6月以降は逆効果

蜂トラップを仕掛けるタイミングは、女王蜂が巣作りを始める4~5月だ。6月以降になると女王蜂は巣からでなくなり、働き蜂は凶暴化する。蜂トラップを使用すると凶暴な働き蜂をおびき寄せることになってしまい、非常に危険だ。4~5月に設置した蜂トラップも、6月になる前に取り外してほしい。

2. ペットボトルを使ってスズメバチを駆除する方法

蜂トラップ

ペットボトルを使ったトラップの作り方を紹介する。スズメバチを効率よく駆除するために役立てよう。

必要な道具や材料
  • ペットボトル(2L)
  • お酒:300ml
  • 砂糖:125g
  • 酢:100ml
  • 油性ペン
  • 誘引剤を混ぜる容器
  • カッターナイフ
  • ヒモもしくは針金
  • そのほかには、穴を開けるための千枚通しがあると作業がスムーズだ。お酒は焼酎や料理酒、ワイン、梅酒を使用してほしい。

    誘引剤の作り方

    お酒(300ml)と砂糖(125g)、酢(100ml)など材料を容器に入れる。あとはよく混ぜればスズメバチを引き寄せる誘引剤の完成だ。これはペットボトル(2L)1本分の分量なので、設置する本数が多い場合は多めに作っておこう。

    捕獲器の作り方
  • ペットボトルの上部四方に2cm角の四角形を4つ書き込む
  • 手順1で書き込んだ四角形の左右の辺にそって切り込みを入れる
  • 「H」の形になるように四角形の真ん中に横線の切れ込みを入れる
  • 互い違いになるよう「H」の切れ込みの上部を外側に、下部を内側に向かって折り込む
  • ペットボトルの1/3~1/4くらいまで誘引剤をそそぐ
  • ペットボトルのフタを閉める
  • フタの下あたりにヒモもしくは針金を結びつける
  • 「スズメバチほかく中」などわかりやすいように注意書きをする
  • 四角形の角4つに千枚通しで穴を開けておくと、切れ込みがいれやすい。ヒモを結ぶだけだと解けそうなときは、キャップや呑み口部分に穴を開けてから通すのがおすすめだ。

    3. ペットボトルでスズメバチ駆除の効果を高めるコツ

    蜂トラップ

    ペットボトルで作った蜂トラップを使うときのポイントをまとめた。効率よく駆除するために、あらかじめ確認しておいてほしい。

    日没から夜明けまでの時間に設置する

    スズメバチは昼行性なので昼間に活動する。襲われるリスクが少ない日没から夜明けまでに、設置作業をすることが重要だ。明るいうちに設置したい場所を決めておき、夜になったら作業をしよう。

    庭の木の日陰になる場所に設置する

    女王蜂が好む庭の木の日陰に設置するのがポイントだ。ペットボトルに直射日光が当たると誘引効果が落ちるので注意しよう。また、スズメバチは地上から2mくらいを飛行するので、この高さに設置すると効果的だ。スズメバチがよってくるため、家族や近隣住民が困らない場所を選ぼう。建物の近くや人が通行する場所への設置は避けたほうがよい。

    駆除できない場合は餌や場所を変える

    設置してしばらくたってもスズメバチが駆除できない場合は、餌(誘引剤)や場所を変えてみよう。砂糖の代わりに黒砂糖を使ってみたり、焼酎とオレンジジュースを1対1で混ぜてみたりといった作り方もある。あとは設置場所を変えて様子をみてほしい。それでも効果がないようなら、市販の駆除トラップを使うことを検討しよう。

    餌は定期的に入れ替える

    蒸発して少なくなったり、死骸がたまったりすると誘引剤の効果が弱くなる。スズメバチが駆除できていなくても、2週間に1回は新しい誘引剤に交換してほしい。スズメバチや虫の死骸がたまっている場合は、期間に関係なく取り替えることが重要だ。

    4. スズメバチ駆除したペットボトルを回収する際の注意点

    ペットボトル

    スズメバチを駆除したあとは、正しい方法でペットボトルを回収しよう。駆除後の死骸を安全に回収するための注意点を解説する。

    トラップの周囲に蜂がいないことを確認する

    ペットボトルの周りにスズメバチが飛んでいないか、十分に確認してから回収してほしい。スズメバチが巣に戻っている夜に回収する場合は、使用する明かりに注意しよう。明るい光はスズメバチを刺激するので、赤いセロファンをかぶせた懐中電灯を使用するのがおすすめだ。

    蜂の死骸を素手で触らない

    ペットボトルから駆除した蜂の死骸を出すときは、まず生きていないか確認してほしい。動いてないのをチェックしてから作業しよう。また、スズメバチは死んだあとも針を刺すことがあるので、素手での作業はNGだ。厚手の手袋や火ばさみを使用して、直接触らないように処分してほしい。

    結論

    蜂トラップはペットボトルで簡単にDIYできる。スズメバチの女王蜂を駆除することで、巣づくりを予防することが可能だ。お酒と砂糖、酢を混ぜた誘発剤を、四角い穴を開けたペットボトルに入れれば完成。庭の木の日陰に設置して、定期的に中身を交換してほしい。周囲にスズメバチがいないか確認する、死骸を素手で触らないなど、回収する際の注意点も紹介したので、あわせてチェックしておこう。

    (参考文献)

    ※1:名古屋市役所「ペットボトルでスズメバチトラップを作りましょう」

    名古屋市:ペットボトルでスズメバチトラップを作りましょう(暮らしの情報)
    ペットボトルを利用したトラップを作って、庭木などに仕かけてみましょう。巣作りのために飛んでくる女王バチを捕まえることができます。
  • 更新日:

    2022年8月10日

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