焼酎ファンは必見! サツマイモ伝来、コガネセンガン開発…薩摩藩が生んだツブロ式蒸留 なんこや黒ヂョカの文化も 指宿で企画展

芋焼酎のツブロ式蒸留器などが展示された企画展「海が織りなす焼酎文化」=指宿市の時遊館COCCOはしむれ

 芋焼酎のツブロ式蒸留器などが展示された企画展「海が織りなす焼酎文化」=指宿市の時遊館COCCOはしむれ

〈関連〉ツブロ式蒸留器について説明する西牟田瑛子学芸員=指宿市の時遊館COCCOはしむれ

 〈関連〉ツブロ式蒸留器について説明する西牟田瑛子学芸員=指宿市の時遊館COCCOはしむれ

 鹿児島県指宿市の時遊館COCCOはしむれで、企画展「海が織りなす焼酎文化~芋・技・肴・器」が開かれている。焼酎製造技術の進化や薩摩の酒宴文化、指宿市内6蔵元の歴史を紹介している。3月24日まで。
 1546年に山川港を訪れたジョルジェ・アルバレスの「日本報告」が焼酎最古の記録。1705年に前田利右衛門がサツマイモを伝えるなど、指宿市は焼酎の黎明(れいめい)期と深く関わる。
 展示は(1)サツマイモの伝来や芋焼酎に適したコガネセンガンの開発(2)薩摩藩独自のツブロ式蒸留やこうじの技術革新(3)江戸時代の見聞記にみえる「なんこ」などのだいやめ文化(4)縄文時代のジョッキ形土器や黒ヂョカなどの酒器-で構成する。指宿市内6蔵元の焼酎全70種も展示している。
 1月20日には鮫島吉廣・鹿児島大学客員教授による講座もある。同館=0993(23)5100。

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