鹿児島市の県歴史・美術センター黎明館で「世界一美しい昆虫展」が開かれています。
子どもから大人まで引き込まれる美しくユーモラスな昆虫たちの世界をのぞいてみましょう。
美しいチョウの標本に、今にも飛び立ちそうなカラフルな昆虫アート。
約3mのダイナミックな写真を見上げると、普段は見ることのできない昆虫のおなかが。
現在、県歴史・美術センター黎明館で開催中の「世界一美しい昆虫展」。
これまでに3回、長崎で開催され、鹿児島では初めての開催ということもあり、鹿児島ならではの展示も。
「おめ、ないを見ちょっと(お前、何を見ているんだ?)」
鹿児島弁で語りかけてくるのは、ヒマワリの上のカマキリです。
その視線は、まるでこちらをにらみ付けているかのよう。
このように、昆虫から感じられる人間らしさを発見できるのも、この昆虫展の楽しみ方のひとつです。
人間と昆虫の関わりを感じさせる展示もあります。
昆虫が大きく描かれたスペースに手をかざしてみると。
セミやアオマツムシの鳴き声、そして昆虫を見つめる人間の心臓の音が聞こえてきます。
人間と昆虫の関わりはどうあるべきか。
思いをはせるきっかけになるかもしれません。
そして、何といっても今回一番の見どころはこちらの「モルフォの部屋」。
世界一美しいチョウとも言われるモルフォチョウ。
そんなモルフォチョウ約770匹の標本が壁一面に並ぶ中で、映像と音楽が融合します。
山根 美乃梨アナウンサー
「歩いてみると、モルフォチョウの青色の見え方が変化して幻想的です」
ところで、今回の昆虫展に並ぶ大型写真を使った作品の数々は、写真家・遠藤湖舟さんが手がけたものです。
そんな遠藤さんが制作段階で特に試行錯誤を繰り返したという作品が「蝶透明屏風」。
接写した昆虫の写真を透明なアクリルにプリントし、びょうぶ状に配置しました。
透明感、そして色彩の鮮やかさが際立ちます。
遠藤 湖舟さん
「日本だけではなく、世界的に昆虫の数が減っている。そういう意味もあり、身近な昆虫、世界の昆虫が集められているので、その美しさや形のおもしろさを見て体験してほしい」
昆虫たちを題材にした貴重な作品の数々が並ぶ「世界一美しい昆虫展」は2023年1月9日まで、鹿児島市の黎明館で開かれています(12月31日~1月2日は休館)。
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