60代独身男性です。「自宅のお風呂」にお湯を毎日張って入るか「銭湯」に行くか、どちらのほうが水道代がお得か知りたいです。

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昔ながらの日本文化を体験できて、安価な銭湯ですが、自宅のお風呂に使うガス代・水道代と、どちらがお得なのでしょうか。今回は銭湯と自宅のお風呂を1ヶ月利用した場合の費用を比較して紹介します。また、ガス代・水道代の仕組みや銭湯に必要なものもまとめました。

自宅でお風呂に入ると1ヶ月いくらかかる?

自宅でお風呂に入ると、水道代が1ヶ月いくらかかるか計算してみましょう。また計算するために、水道代の仕組みについても併せて紹介します。
水道代は「基本料金・従量料金・下水料」の合計です。この2種の料金は地域ごとに変わるため、自宅の水道料金を知りたいときは、地域の水道局で確認しましょう。
基本料金は給水管の口径で決まり、一般家庭で使われるのは13ミリメートルか20ミリメートルです。口径の大きさは水量と関係しており、口径が大きいほど、同時に出せる水の量が増えます。東京都水道局の場合は「13ミリメートルで860円」「20ミリメートルで1170円」です。
従量料金は、水道の使用量が増えるごとに、料金も上がるという仕組みです。東京都水道局の場合「1〜5立方メートルで0円」「6〜10立方メートルで22円」「11〜20立方メートルで128円」と、1立方メートル(1000リットル)単位で料金が上がります。
水道料金はこのように複雑な設定で、地域ごとで料金に大きく差があるため、一定量あたりの料金は求めにくい傾向があります。しかし東京都水道局によると「1リットルあたり0.24円」といわれているため、この値で計算してみます。また自宅の浴槽は、一般的に140〜200リットルですので、今回は200リットルで算出します。
0.24円(1リットルの水道料金)×200リットル(浴槽の大きさ)=48円(お風呂1回の水道代)
計算の結果、お風呂1回の水道代は48円でした。つまりお風呂1ヶ月の水道代は、200リットルの浴槽で1440円となります。
次に、お風呂1回のガス代目安を計算していきましょう。今回は都市ガスを想定して東京ガスの料金表を参考に計算していきます。ガス代の基本的な計算式は以下のとおりです。
上昇させる温度×湯量÷(熱効率×発熱量)×基準単位料金(円/立方メートル)

・上昇させる温度:25度(15度から40度までを想定)
・湯量:200リットル
・熱効率:80%(省エネタイプではない製品を想定)
・発熱量:1万750キロカロリー/立方メートル
・単位料金:約130円/立方メートル(基準単位料金)

25度×200リットル÷(80%×1万750キロカロリー/立方メートル)×約130円/立方メートル=約75.6円
お風呂1回のガス代は約75.6円、1ヶ月では約2268円かかると分かりました。水道代とあわせると、月に約3708円かかることになります。

毎日銭湯に行くとどれくらいかかる?

銭湯1回の値段と、毎日銭湯に通った場合の1ヶ月の費用を紹介します。
銭湯は「普通公衆浴場」という区分の施設で、物価統制令に基づき、各都道府県で、入浴料の上限が設定されています。ただし、スーパー銭湯や健康ランドなどは「その他の公衆浴場」に分類されるため、値段の上限はありません。
では、毎日銭湯へ行くと、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。銭湯の1回の入浴料は、東京都が設定している入浴統制額の大人の値段を使用します。
520円(1回の入浴料)×30回(利用数)=1万5600円(合計金額)
計算の結果、東京で1ヶ月間銭湯を利用すると、1万5600円かかることが分かりました。自宅のお風呂に使用するガス代・水道代と比較すると、約4倍の差があります。
ただし東京では、都内共通入浴券が10枚4700円で販売されています。都内共通入浴券は、東京都内の銭湯であれば、どこでも利用可能です。1枚で1回入浴できるため、都内共通入浴券を購入して毎日銭湯に通うと、1ヶ月あたり1万4100円です。このような都内共通入浴券を購入することで、銭湯を安く利用できるでしょう。

まとめ

1ヶ月あたりで比較すると、自宅のお風呂のほうがかなり安く済みますが、いろいろな人との交流のために、銭湯に時々行ってみるのもよいでしょう。

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