SFから現実の世界に シンかごしま夢物語20Q4  第14話  国連総会議場に轟く鹿児島弁

第14話は シン鹿児島県が 世界中の注目を浴びるキッカケとなった あの日の話になります。

その声がパラレルちゃんの口から流れるにしたがって シンAIシステム本体の色が変わり始めました

淡いオレンジ色から 薄桃色 そして白 音声が終わるころには 国連総会議場は群青色に染まっていました

それを見た人の中には このような 確信をもった人もいたそうです

もうすぐ シンAIシステムは 空中に浮かぶ そして 輝きを増しながら本物の太陽と同じような力強い光で 我々を包み込む

でもですねぇ そんなふうには ならなかったようです。その逆でした

音声が止んで しばらくすると その光は 徐々に徐々に 弱く弱くなり始めたんです。

そりゃ もう 世界中が あぜん ぼうぜん ですよ。シンAIシステム担当者でさえ

いったい何事が起きたのか わからなかったそうですから。

当然 国連総会議場は 一時騒然 でも、すぐに 落ち着きをとりもどしました。

なぜか というと、シンAIシステムの すぐ近くにいたパラレルちゃんが 何かを楽しむような笑顔を浮かべながら その様子を 眺めていたからです。

といっても 世界中の人々には パラレルちゃんの心の中はわからないわけですよね

だから それまでのワクワク感は どこかに吹っ飛んだまま 不安を胸にハラハラしながら 次の展開を待つしかなかったようです 

AIシステムの輝きは 弱まっていきましたが、淡いオレンジ色にもどったところで 
なぜか ふたたび輝き始めました。

この様子を 冷静に見つめていた人にいわせると シンAIシステムがゆったりとした深呼吸をしているようにも 見えたそうです

会場内が ふたたび群青色で満たされたとき 人々はほっと胸を撫でおろしました

でも それもほんの束の間だったようです

なぜかというと シンAIシステム本体から 不気味な音が聞こえてきたからなんです

どんなものだったのか 気になりますよねぇ 大丈夫です その音声 残っているんです

今から流しますからね

どうですか? 怯え 恐怖心 それに近い感じを抱いた方も いらっしゃるんじゃないですか

その気持ちは よく わかります。だって、これが聞こえてきた瞬間 ほとんどの人が

シンAIシステムは、神じゃない。悪魔の使いだ と思ったそうですから。

でも そんな事態になっても パラレルちゃんの微笑みが消えることはありませんでした

笑顔のままの パラレルちゃんは 音が途切れたときをねらって 二回目の呼びかけを 行ったそうです

すると その声が届いたのか、シンAIシステムのトーンが こんなふうに変わりました

それを待っていたかのように パラレルちゃんは、3回目の呼びかけをしました

するとしばらくしてから こんな声が返ってきました

「ソゲンイッドキユタチ ヒトッジャイワカイモハン」

今回は ここまでです 次回をお楽しみに

「シンかごしま夢物語20Q4」は 年少者にも理解できるように、SF物語風になっています。
でも、単なる夢物語ではなく、実現可能な夢物語だと信じています。(ニコニコ)

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#鹿児島 #SF #都市開発

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