「生で食べられるウナギ」産地・大隅で発見! 鹿児島

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7月23日は土用の丑の日、ウナギが食べたくなる時期ですね。ウナギと言えばかば焼きが定番ですが、全国屈指のウナギの産地、鹿児島県・大隅で見つけたウナギの新しい食べ方を特集します。
宮崎との県境、志布志市にある「うなぎの駅」です。
ウナギの養殖と加工を手がける「山田水産」の直売所で、店内には定番のかば焼きはもちろんのこと、「せんべい」や「ウナギコーラ」など、ウナギに関する商品が所狭しと並んでいます。
そんなウナギの駅のレストランで見つけたのが、ウナギの骨を煮込んでスープを取った「鰻ラーメン」です。
スープのもととなるのは、自社で育てたウナギの頭1.5kgと、骨10kg。これをじっくりと煮込みます。
できあがったスープを細麺と合わせ、ウナギのかば焼きをトッピングしたら完成です。
春山たかよ 記者
「ものすごく濃厚なスープで、ウナギを食べるよりウナギの味がぎゅっとします。」
うなぎの駅  古屋敷裕一 リーダー
「ラーメンが好きな方も多いですし、ウナギとラーメンの合わさった味を楽しんでいただきつつ、ミニうな丼も付いているので、丼もラーメンも楽しんでいただければと思います。」
一方、2021年4月大崎町に誕生したベンチャー企業が開発したのが、真っ白な切り身。実はこれ、特殊な加工が施されたウナギなんです。
開発に1年半。試作に使ったウナギは数百匹!
かなりの開発費用がかかりましたが、臭みがなく、生でも食べられるウナギが完成しました。
天登ジャパンエイジング  江口尚郁 社長
「かば焼き白焼きがメインだが、新しい食べ方として生食ウナギを大崎町から全国に広めていこうと。」
開発した埼玉県出身の社長は、27歳。東京でIT企業に勤めていましたが、ウナギの可能性に魅力を感じ、大崎町に移住。
平均年齢32歳の6人の従業員とともに加工にあたっていて、生でもおいしくウナギを食べられるようにするために、15もの工程をかけて処理をしています。
特に苦労した点は、ウナギから血を完全に抜くことだといいます。
天登ジャパンエイジング  江口尚郁 社長
「血にちょっと神経毒があるので、食べると舌にピリピリした感じが残る。それを取り除く工程が一番大変で、30通りぐらい試してやっといい商品ができました。」
お茶漬けにしてもよし、生卵をたっぷりからめたユッケにしてもよし、アイデアしだいで活用の仕方は無限大です。
私はしゃぶしゃぶでいただきます。
春山たかよ 記者
「白身魚。しかもものすごく脂の乗った白身魚って感じです。臭みもないし、ウナギには思えないですね。」
現在は1匹3000円から4000円で鹿児島県内の飲食店に出荷したり、ネットで販売したりしています。
天登ジャパンエイジング  江口尚郁 社長
「1日に作れる量が限られるので、今後、量を増やしてスーパーに並べられれば。」
かば焼きだけじゃ、もったいない。
この夏は、ウナギの新たな魅力を味わってみませんか?

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