「花を見た人に福を」 自生は県内2カ所だけ 春告げるミチノクフクジュソウ 鹿児島・湧水

黄色の花を咲かせる自生のミチノクフクジュソウ=2月25日、湧水町川添

 黄色の花を咲かせる自生のミチノクフクジュソウ=2月25日、湧水町川添

 鹿児島県湧水町川添の桑畑房子さん(69)宅の裏山で、自生のミチノクフクジュソウが見頃を迎えた。5メートル四方の土手に約200輪の黄色の愛らしい花が咲き、春の訪れを知らせる。
 ミチノクフクジュソウはキンポウゲ科の多年草。県のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。県内で自生が確認されているのは、桑畑さん宅裏と霧島市牧園の山中のみ。
 桑畑さんが嫁いだ約40年以上前から草取りなど手入れしてきたが、15年ほど前に貴重な品種と判明。学術関係者も調査に訪れる。
 桑畑さんは「花を見た人みんなに福が訪れるよう世話している。今年も咲いて良かった」と喜ぶ。花は10日ごろまで楽しめそう。

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