【南九州市川辺町】江戸時代から残る神秘的な石切場と磨崖仏!美味しい湧き水も汲める高田地区を紹介

川辺町の市街地から車で10分程のところにある高田地区。
緑に囲まれ川があり、心地良い場所です。
高田小学校の前の通りを南へ進むと、道沿いに気軽に立ち寄れるスポットが三ヵ所あるのでご紹介します。

江戸時代末期の石切り場跡「高田石切場」

高田石切場は、今からおよそ200年前(1804年~1830年)江戸時代に切り開かれ、ここから切り出された石は高田石と呼ばれています。
切り出す時は柔かく加工しやすい反面、風雨にさらされると強くなるという性質から墓石や記念碑などに用いられてきました。

通りから石切場が見えないので、入口は看板を目印に探すとわかりやすいです。
高田石切場

専用の駐車場はありませんが、すぐ先に4台ほど停められるスペースがあります。
高田石切場
又、少し歩きますが、たかたの命水やその隣の灯篭がたくさん並ぶ石切場の広場も停めて良いそうです。
※高田村づくり委員会の方々に確認しました。
※高田石切場の隣の敷地に専用の駐車場を作る予定だそうです。もう少しお待ちくださいとのこと。

入口の道が既に雰囲気があります。
高田石切場

高田石切場
灯篭の先に広がる石切場
入口からは少ししか見えなかった岩が、想像以上に高くそびえ、とにかく圧倒され言葉が出ません。
岩に囲まれた空間は、とても神秘的です!
左下の草のところに見える灯篭(約1m位)を見ればよくわかりますが、想像を絶する高さ!
高田石切場

高田石切場

高田石切場
苔むした石が素敵

昔、竹で足場を組み、ノミと小ヅチ、ツルハシなどを使って人力で切り出していたなんて驚きです。
高田石切場
見上げてみると…
耳を澄ますと水の流れるザーっという音がします。高田村づくり委員会の方のお話では、道の向かいに流れる川の滝の音がこの石切場に反響して聴こえるそうです。
私も控えめに叫んでみました(笑)確かに反響する!!

この反響する空間を利用して、定期的に音楽の演奏会も行われているそうです。
なんて素敵な企画!見に行ってみたいです。
昨年の音楽会の様子や案内が敷地内に貼ってありました。
高田石切場

湧き水が汲める「たかたの命水」

高田石切場の並びにある「たかたの命水」
整備されていて、のぼりも出ているのでわかりやすいです。
たかたの命水
敷地内に駐車場あります
湧き水を求めて、ひっきりなしにたくさんの人が水を汲みに来ます。
やわらかで、なじみやすく、焼酎の水割りやお料理に使うと最高と評判です。
たかたの命水
4ヵ所から汲めます
たかたの命水

音楽が流れていて意外とにぎやかです。
24時間水が流れっぱなしで無料で汲めますが、気持ちで箱に小銭を入れると鹿児島弁でお礼のアナウンスが流れて、ほっこりします。
高田の命水

たかたの命水

たかたの命水
貸し出しのそうめん流し台もあります。

湧き水の池には鯉もいます。
たかたの命水の鯉

トイレもあります。

市指定史跡「高田磨崖仏」

高田石切場とたかたの命水の通り沿いに、大量の湧き水が流れている場所があります。
この後ろにそびえる岩に「高田摩崖仏」があります。
高田摩崖仏

高田摩崖仏

1687年から1711年までの25年間にわたって彫られた磨崖仏。
廃仏毀釈では、崖が草木で覆われ隠れていた為、難を避けられ綺麗な状態で今も残っている貴重なものです。
道路のすぐ脇にあるので車からも見れますが、向かいの広場に車を停めて近くまで行って見てください。
高田摩崖仏

彫られているのは、仏様(観音様、阿弥陀様、薬師様、大黒様、毘沙門天)と天照大神。
屏風状に並んでいる姿、数分間じっと見ていました。
高田摩崖仏

高田摩崖仏

道路脇とは思えない雰囲気の空間と繊細に彫られた磨崖仏、みなさんもゆっくりご覧ください。

【高田石切場】
住所:鹿児島県南九州市川辺町高田
高田小学校前の通り沿い、GoogleMapで出てきます
駐車スペース:少し南へ進んだ道路脇、又は、たかたの命水、たかたの命水の隣の石切場

【たかたの命水】
住所:鹿児島県南九州市川辺町高田
高田小学校前の通り沿い、GoogleMapで出てきます
駐車場:あり
トイレ:あり

【高田磨崖仏】
住所:鹿児島県南九州市川辺町高田
高田小学校前の通り沿い、GoogleMapで出てきます
駐車スペース:あり

※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください

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