川を白い竜が下る…条件は①風が弱く②晴れて③冷え込んだ朝 川内川あらし 今季初発生

霧が河口へ流れ出る「川内川あらし」=18日午前7時5分ごろ、薩摩川内市の月屋山

 霧が河口へ流れ出る「川内川あらし」=18日午前7時5分ごろ、薩摩川内市の月屋山

〈別カット〉霧が河口へ流れ出る「川内川あらし」=18日午前7時ごろ、薩摩川内市の月屋山

 〈別カット〉霧が河口へ流れ出る「川内川あらし」=18日午前7時ごろ、薩摩川内市の月屋山

 鹿児島県薩摩川内市の川内川河口付近で18日、朝霧が川を下って海に流れ出る「川内川あらし」が発生した。川内川あらし協議会によると、今季初めての発生で、昨季より17日遅い。河口近くの月屋山展望台からは早朝から幻想的な光景が見られた。
 気象予報士や地元有志でつくる同協議会によると、秋から春にかけて、風が弱く晴れて冷え込んだ朝に起きる自然現象。この日は河口付近の気温が霧が流れ込みやすい10度を下回らず、規模は小さかったとみられるが、上流方向を覆った霧が朝日に照らされながら海に向かう様子が確認された。
 協議会の今村聡会長(53)は「霧は静かなイメージがあるが、ダイナミックな現象が見られるのが川あらし。竜のように川を伝っていく様子をぜひ見てほしい」と話した。見ごろは午前7~8時ごろ。昨季は37回観測された。

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