【鹿児島県 2023年版】秋の絶景・風物詩10選紺碧の滝壺を彩る鮮やかな紅葉

 秋風が心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。自粛中に、そんな日本の魅力に気付いた人も多いかもしれません。

「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆観音滝公園の紅葉

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観音滝公園の紅葉。写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟

「観音滝公園」は、鹿児島市内からおよそ1時間の距離にある自然豊かな公園。秋には美しい紅葉が見られることで知られており、特に落差15メートルの「観音滝」では、紺碧の滝壺を彩る鮮やかな紅葉を眺められる。

 園内にはキャンプ場やコテージが併設されており、ファミリーやグループの観光客たちから人気。

 また、観音滝は庄屋の娘と僧侶の恋物語の舞台となった場所であり、恋愛成就や子宝祈願のご利益のあるパワースポットとしても親しまれている。

見ごろの時期:11月中旬~11月下旬

観音滝公園(かんのんだきこうえん)

所在地 鹿児島県薩摩郡さつま町永野7133-1
https://kannondaki.jp/

◆冠岳の紅葉

冠岳の紅葉。©kouki morishita冠岳の紅葉。©kouki morishita

「冠岳」は、南九州古代山岳仏教発祥の地であり、真言密教の霊峰。かつて、中国の学者・徐福が不老不死の霊薬を求めてこの地を訪れた、という伝説が残るほどの薬草の宝庫だ。

 県内有数の紅葉の名所であり、秋になると山一帯が鮮やかな色彩に包まれる。山の中腹を一周する冠岳ウォーキングコースで紅葉を楽しめるほか、「花川」に架かる「年代橋」も見どころ。下流から上流に向かって「10代橋」「20代橋」…「100代橋」の10橋があり、それぞれ異なるデザインで、紅葉の撮影スポットにもなっている。

 また、山麓には「冠岳神社」や中国風庭園「冠嶽園」、「冠岳花川砂防公園」などがあり、毎年11月23日(祝日)に公園で行われる「かんむりだけ山市物産展」では、長崎龍踊りや地元グルメを満喫できる。

見ごろの時期:11月下旬~12月上旬

冠岳の紅葉(かんむりだけのこうよう)

所在地 鹿児島県いちき串木野市冠嶽
https://ichiki-kushikino.com/amusement/冠岳/

◆曽木の滝公園

曽木の滝公園。写真協力:伊佐市役所地域振興課曽木の滝公園。写真協力:伊佐市役所地域振興課

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 滝幅210メートル、高さ12メートルと日本一の大きさを誇る曽木の滝は、『東洋のナイアガラ』と言われるほど、圧巻の迫力を誇る。
 曽木の滝がある伊佐市は気温差が大きい内陸にあるため、秋になると、色鮮やかな紅葉を楽しむことができる。紅葉したモミジやイチョウの葉が滝水の流れに浮かび上がる様子は、ついつい写真を撮りたくなる見事な光景だ。

※見ごろの時期:11月下旬~12月上旬

曽木の滝公園(そぎのたきこうえん)

所在地 鹿児島県伊佐市大口宮人628-41
https://soginotaki.kagoshima.jp/soginotaki

◆千本イチョウ

千本イチョウ。千本イチョウ。

 1,200本以上のイチョウが植えられた垂水千本イチョウ園は、黄金の楽園ともいわれる垂水を代表する紅葉の名所。園主と妻の二人三脚で荒れ果てた山を開墾し、40年以上の歳月をかけて作り上げた。

 シーズンを迎えると辺りは一面黄金色に染まり、まるで映画の世界に足を踏み入れたかのような景色が広がる。毎年イチョウの色づく時期に合わせて「千本イチョウ祭り」が開催され、夜間のライトアップやイベントが開催される。

千本イチョウ祭り開催日:2023年11月18日(土)~12月3日(日)

千本イチョウ(せんぼんイチョウ)

所在地 鹿児島県垂水市新御堂
https://www.city.tarumizu.lg.jp/kanko/koi/miryoku/meisho/senbon.html

◆不動山 青隆寺

不動山 青隆寺。不動山 青隆寺。

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 不動山 青隆寺は平成2年に開山された真言宗の寺院。標高約300メートルの山中にあり、約3万坪の敷地には僧侶により作庭された美しい日本庭園が広がっている。本堂をはじめとした諸堂では、僧侶が描いた鮮やかで細やかな花々を鑑賞でき、まるで美術館のように楽しめるのも魅力。

  秋になると100本を超えるもみじが美しく紅葉し、圧巻の風景を見せる。

不動山 青隆寺(ふどうさん せいりゅうじ)

所在地 鹿児島県指宿市小牧1874-9
https://seiryuji.org/

◆いずみマチ・テラス

いずみマチ・テラス。いずみマチ・テラス。

 いずみマチ・テラスは、竹林面積日本一を誇る北薩地区ならではの、出水市の各地を竹灯篭で彩る光の祭典。コンテスト作品の展示や、出水麓の武家屋敷が竹灯篭で幻想的に彩られるなど、竹灯篭55,000本を使用したさまざまな作品が展示される。

 2016年には、「最も長い竹灯篭の列」「最も大きい竹製ランタンの展示」としてギネス世界記録に挑戦し、認定されている。
いずみマチ・テラス開催日:2023年10月28日(土)~11月25日(土)

いずみマチ・テラス

所在地 鹿児島県出水市麓町
http://izumimachiterrace.com/

◆紫尾温泉

紫尾温泉。紫尾温泉。

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 紫尾神社の社殿の下から、自然に湧き出る温泉を源泉とする紫尾温泉。「神の湯」とも呼ばれるこの温泉を囲むように旅館が立ち並ぶ紫尾温泉郷では、渋柿を温泉に一晩つけて柿の渋を抜く「あおし柿」という古くからの風習が残っており、秋の風物詩として知られている。

 あおし柿をした柿は、ほんのり硫黄の香りがしてとても甘くて美味。秋の味覚を楽しみに出かけてみては?

紫尾温泉(しびおんせん)

所在地 鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾
https://www.kagoshima-kankou.com/s/spot/10926/

◆吾平山上陵

吾平山上陵。吾平山上陵。

 鹿児島県の神代三山陵のひとつである吾平山上陵は、全国でも珍しい岩屋の陵(塚墓)で、神武天皇の父君と母君のもの。秋になると、500メートルほど続く参道の木々の葉が色づき、川のせせらぎとあわせて神々しい雰囲気を醸し出す。

 伊勢神宮に似ていることから「小伊勢」とも呼ばれており、パワースポットとしても人気。紅葉の時期に、心清らかになるような景観を眺めに訪れたい。

吾平山上陵(あいらさんりょう)

所在地 鹿児島県鹿屋市吾平町上名
https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10353/

◆上場高原コスモス園

上場高原コスモス園。©kouki morishita上場高原コスモス園。©kouki morishita

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「上場高原コスモス園」は、熊本県との県境の標高500メートルにある公園。約3ヘクタールの敷地に約25万本のコスモスが植えられており、園内のガーデンチェアや展望台から一面のコスモス畑を眺められる。

 コスモスの見ごろの時期には、園内で「古代マーケット」という蚤の市が開かれる。このマーケットは園内で旧石器時代の遺跡が発見されことから始まったもので、竪穴式の販売店で地産の高原野菜が販売されるところがユニークだ。

 また晩秋には、出水産の牛乳を使ったアイスクリーム作りや石窯で焼くピザ作り体験などのイベントも開催。出水駅から期間限定の上場高原行きシャトルバルも運行されるので、ぜひ遊びに行ってみて。

見ごろの時期:10月上旬~中旬

上場高原コスモス園(うわばこうげんコスモスえん)

所在地 鹿児島県出水市上大川内2648-4
https://www.izumi-navi.jp/spots/detail/20/

◆焼酎ストリート

11月1日「本格焼酎の日」イメージ。©鹿児島市11月1日「本格焼酎の日」イメージ。©鹿児島市

 毎年11月1日は「本格焼酎の日」とされており、各蔵元から新酒が発売される日。鹿児島市ではこの日に合わせて、県内各地の焼酎が味わえる「焼酎ストリート」が開催される。

 そもそも鹿児島の焼酎の新酒とは、その年に収穫されたサツマイモで造った芋焼酎のこと。通常は蒸留後に半年から1年ほど寝かせた後に瓶詰めされるが、新酒は寝かさない状態で瓶詰めされたもので、出来立ての風味を堪能できる。

「焼酎ストリート」では、天文館のアーケード通りに県内100以上の蔵元が大集結し、焼酎の飲み比べや醸造者とのコミュニケーションが楽しめる。

焼酎ストリート。焼酎ストリート。

 また、毎年11月2日~3日には天文館周辺で、鹿児島の秋の風物詩である県内各地の踊りの競演「おはら祭り」も開催。期間中は、天文館一帯が大勢の人で賑わう。

焼酎ストリート(しょうちゅうストリート)

所在地 鹿児島県鹿児島市(天文館本通り・天神おつきやぴらも~る)
https://www.honkakushochu.or.jp/4579/

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

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