豊作占う伝統の「流鏑馬」 人馬一体の技に拍手喝采 曽於・住吉神社

的をめがけて矢を放つ射手=19日、曽於市末吉の住吉神社

 的をめがけて矢を放つ射手=19日、曽於市末吉の住吉神社

 鹿児島県曽於市末吉の住吉神社に伝わる流鏑馬(やぶさめ)=県無形民俗文化財=が19日、同神社で奉納された。当たった矢の数が多いほど来年の五穀豊穣(ほうじょう)が期待できるとされ、馬上の射手が的を射抜くたびに、参道に詰めかけた大勢の見物客らから歓声と拍手が沸いた。
 今年の射手は、末吉中学校2年の有川心花さんと末吉小学校5年の川本桜衣さんの2人。2人は馬を操り約300メートルのコースを3回ずつ疾走。1回に3本の矢を放った。
 大役を果たした有川さんは「馬との相性も良く、うまくやれたと思う」と笑顔。毎年見に来るという末吉町諏訪方の池田康雄さん(78)は「上手に馬に乗っていて感心した」と話した。
 50年ほど流鏑馬にかかわってきた保存会長の三枝俊博さん(82)は「あっという間の歳月だった。ますます流鏑馬が繁栄するように頑張りたい」と語った。

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