母国ハンガリーでも向日葵は夏を代表する花の一つです。小さい頃は、向日葵をガーデンの一角で栽培し、花を楽しんだ後、秋になると種を集めて手作りの鳥の巣箱の中に入れ野鳥たちが巣箱に訪れるのを楽しんだものです。
夏の風景を求める人たちで賑わう
鹿児島空港裏にある空港公園のそばになんと向日葵畑があるのを発見しました。鹿児島空港をよく利用することがありますが、まさかこんな所に向日葵畑があるなんて…。
向日葵畑に近づいてみてまず驚かされるのはそこにいる人たちの多さです。まるでお祭りのように人たちが集まり、競い合うかのように写真をパチパチとっていました。脚立に登って炎天下の元じっとシャッターチャンスを狙う人も何人かいらっしゃいました。これは何の騒ぎでしょうかと向日葵畑の方へどんどん向かいました。
ああ~キレイな向日葵ですね!と思って花を眺めていると、待ち構えていた人たちの何人かが「来た!来た!」と叫びました。私は北の方に向かってキョロキョロしていると、「北から来た~!」なんとジェット機がエンジン音と共に離陸していきました。
まさかこんな近くを飛行機が離陸していくとは知らず、残念ながらシャッターチャンスを逃してしまいました。
地元の人に聞いてみると飛行機の便によって離陸位置が違ったり、風向きによっても離陸方向が正反対になってしまったりするとのことで向日葵と飛行機のコラボ写真を美しくとるのもなかなか大変なことだと知りました。
向日葵畑の誕生
なぜこんな所にこんな大きな向日葵畑があるのだろうと思っていると向日葵畑の入り口にこのような看板がありました。
地主と地域の方々の努力で作られた約5万本の向日葵が咲き誇る手作りの畑だそうです。年配の方々と子供たちの手によって誕生した場所です。世代を超えた協力でこの畑ができたと思うととても心があたたかくなりました。年配の方たちと子供たちが仲良く種まきをしたり、向日葵たちの世話をしたりする光景はとても微笑ましいものだったでしょう。
残念ながら向日葵畑は8月5日で終了しますが、看板によると8月1日~4日の間に自由にお花を持ち帰っても良いというありがたいお知らせもありました。
空港公園とは
太平洋戦争中にこの場所から多くの若者たちが沖縄方面に神風特別攻撃隊として飛び立ち、二度とこの地に戻ることはできませんでした。今は平和的に使われている空港の近くで向日葵が美しく咲き誇るこの地で昔はこんな悲しい出来事があったかと思うと、今も昔も平和がかけがえのないものであることをつくづく感じさせられます。
空港公園には展望台があり、そこからの景色もなかなかなものでした。
最後に…
向日葵を見逃してしまった方はまた秋にコスモスが植えられるとのことなので、ぜひコスモスと飛行機のコラボ写真に挑戦してみてくださいね。普段ではあまり目にすることのできない位置からの離着陸の風景が楽しめます。飛行機ファンのみならず家族連れや友達同士でも是非訪れてほしい場所ですね!
情報
向日葵畑@空港公園周辺
見頃:7月中旬~8月4日まで
空港公園
住所:鹿児島霧島市隼人町嘉例川655番地20
WEB:https://www.city-kirishima.jp/ken-cho/kurashi/koen/hayato/kuukou.html
駐車所:有り(無料)
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください
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