だれやめとまえわり ー鹿児島 旅の栞ー

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「機内販売のご案内を、いたしております」
CAの声が優しく響き渡る。

ここは、パラオからの帰り、中部国際空港へ向かう、JALの機内である。

機内販売には、興味がない。
深夜便、オイラは眠いのだ・・

薄っすらと目を開け、機内販売のワゴン商品に、目をやる。

「ん?」

あ~っ! 買います、買います!
22ドルですね

◇◇

いも焼酎のイメージは、最悪であった。
大学時代は、山登りをしていた。そして、山行(登山)の際には、先輩から酒瓶の差し入れがあった。その中でも苦手だったのが、芋焼酎であった。

夕食後、テントの中で先輩交えて、お酒を酌み交わす。
山での水は貴重品、焼酎もストレートであった。
もちろん、冷えているわけがない。
むさ苦しいテントの中、人いきれに入り混じって、何とも言えない芳香が充満するのであった。

◇◇

それがどうだ、この時JAL機内販売で買った芋焼酎

「森伊蔵」

日本円で2300円くらいの四合瓶、ちょっぴり高めの焼酎。こいつが、15年続いた私の、芋焼酎の負のイメージを、きれいさっぱり洗い流したのだ。
焼き芋様にホクホクの甘味を感じる酒質、なんじゃこりゃー
うますぎる!

◇◇

そして、舞台は芋焼酎の聖地、鹿児島

はい、本日のなぐなぐツーリスト(なぐツー)は、飯テロ

じゃんじゃん、行きますよ!
本日のお店は、「薩摩だれやめ処 まえわり屋」

おつかれーっす

手はじめのビール

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店内の照明 暗め

さつま揚げ(つけあげ)は、必須だよね

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阿久根市 大川尻無風 つけあげ

昨日のさつま揚げは、まん丸でふわっとじゅくじゅく、甘みたっぷりなタイプであった。それに対して本日のさつま揚げは、厚揚げっぽい真四角で、少し固めホクホク系、甘さ控えめ。

みなさんは、どちらのタイプがお好み?

どっちも食べたい!

ですよね~(笑)

まえわり

こんな感じの、焼酎品書き
焼酎だけでも①~⑥まで、6ページ!

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迷うなぁ・・

飲んだことないやつがいいなぁ~
せっかくなので「まえわり」されているやつがいいなぁ~
「やきいも黒瀬」と、えーっと 「島美人」にしよう、どちらも「燗」にしよう。

へぇ、島美人は、長島のお酒なんだぁ。行ったことがある場所だから、親近感がわくなぁ
あっ、そうそう「まえわり」ってなに?
説明しよう!

まえわりとは、前日にあらかじめ焼酎の水割りを作っておいて、アルコールと水を馴染ませておくこと。

とんがった味ではなく
なんだか、やわらかい。ふふふ
そして、(前日に加水されているので)温かい焼酎を飲むには、お湯割りではなく、燗する必要がある。ただ、日本酒とは異なり、湯煎ではなく直火が多い(と思う。。)

◇◇

はーい、それでは
鹿児島の夜、お酒のお供たちの紹介でーす!

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キビナゴと地タコ
酢味噌とワサビで味わう

キビナゴを刺身にする
ままごとのような手仕事、尊敬します。
(体長10cmのキビナゴ、手開きでさばくらしい)

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キビナゴと同様
今(2月)が旬、タカエビ

東シナ海の甘味処

あまーい!

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再び登場キビナゴ
こんどは、ピリ辛唐揚げ

キビナゴ、大好物なんです。ふふ

このあと、一夜干しもいただきました。地元愛知のイオンでも一夜干し売っている時があります。そんなときは、即ゲット!(笑)

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暗い写真ですいません・・

「カツオの腹皮はらがわ」
枕崎地方では、トロ部分のことを腹皮と言います。地元スーパーで、カツオのたたきはよく見かけるけど、はらみ部分ってあまり売ってませんよね?
これが食べられるのも鹿児島ならではですね。
ホントは、枕崎で食べたかった。地元で食すのがなぐツー。

まぁ、焼酎に合うことこの上ない。くせツヨな鰹が濃縮された味わい、弾力のある歯ごたえ。

あ~ た・ま・ら・ん

◇◇

記事の途中ですが、ここでお詫びが・・

焼酎は、各ページから2つずつセレクトしつつ
6ページ全制覇を目指したんですが・・

4ページ目で、ギブアップ(泣)
そして、色々飲み過ぎて覚えていない・・(汗)
有名どころを味わうもよし、地元でしか飲めないレアものを味わうもよし、「まえわり」されている焼酎だけでも50種類くらいあったので、ぜひまえわりでご賞味あれ!

だれやめ

本日も「なぐツー」にお付き合い
お疲れ様でした。

店名にもある「だれやめ処」とは
だれ(疲れ)やめ(とめる、洗い流す)

まさに、旅の疲れがとれた酒席でした!

そういえば、パラオ語でビールのことを
「ツカレナオース」って言ってたなぁ・・

昭和か!

(つづく…)

ー 補足 トップ画像 ー
指宿のローカルスーパーの店頭にて、
焼酎(一升瓶)を2~3本まとめて買うのが、ご当地流
さすがです・・

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