どんな味になるか楽しみ…本土最南端のワイナリー完成、初の仕込みがスタート 錦江町の浜田農園

ワインの仕込みのため、専用の機械にブドウを入れるクラシックブドウ浜田農園の浜田隆介代表=錦江町田代川原

 ワインの仕込みのため、専用の機械にブドウを入れるクラシックブドウ浜田農園の浜田隆介代表=錦江町田代川原

クラシックブドウ浜田農園のワイナリーの外観

 クラシックブドウ浜田農園のワイナリーの外観

 鹿児島県錦江町田代のクラシックブドウ浜田農園が本土最南端となるワイナリーを設立し、2日、初めての仕込みをした。ブドウ狩りが人気の農園で6次産業化を進め、「花瀬ワイン」として年明けから発売を目指す。
 花瀬川と山の緑に囲まれた農園では、30年ほど前からクラシック音楽を聴かせて、糖度の高いブドウを育てている。2018年、県外の醸造所に委託して初めてワインを開発。21年にクラウドファンディング(目標80万円)に成功し、22年秋ワイナリーを設立した。
 浜田隆介代表(52)は、千曲川ワインアカデミーの受講生として、長野県まで通い、専門知識を学ぶ。初仕込みを手伝おうと、アカデミーの仲間10人が駆け付け、デラウェア約300キロを専用の機械で搾った。発酵、ろ過を経て、年内に瓶詰めする予定。
 浜田さんは「鹿児島を代表するようなワインを造り、全国からワイン好きが集まるような拠点にしたい」と意気込む。
 アカデミー講師の小西超さん(53)は「毎週のように長野まで通った情熱があるからできること」と感心。新田敏郎町長(57)は「花瀬のワインが世界に羽ばたくようにサポートしたい」と語った。

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