オレにとって鹿児島はいつも、、、

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落合健太郎

運転手の深見さんと国分駅で別れ、桜島へ向かう。
ローカルの電車での移動はそこに住む人達の生活を知れるので好きだ。

途中の駅で多くの高校生が乗って来た。
近くに学校があるのだろう。

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鹿児島駅で降りてフェリー乗り場へ。
いよいよ鹿児島旅、メインの一つである「桜島」に。

僕が鹿児島という場所を意識したのは
西郷さんでも、鹿児島実業でもなく、
長渕剛さん

中学生の頃、「LICENSE」というアルバムが
リリースされて、親戚にカセットテープを
送ってもらった。
「泣いてチンピラ」「ろくなんじゃねぇ」
「パークハウス701 in 1985」などなど。
当時、長渕さんはドラマにも出ていて、
「ろくなもんじゃねぇ」もドラマの主題歌だった。

その後、「LIVE’89」というライブアルバムを
手に入れて、めちゃくちゃ聞いた。

ライブアルバムの持つエネルギーに圧倒された。
観客の歓声、時々入るMC。
行ったこともない会場を想像しながら
聞きまくった。
そのライブアルバムに収録されている
いつかの少年

曲に出てくる「鹿児島」というワードに
強く惹かれた。

そして、2004年に桜島で伝説の
オールナイトコンサートを行い、7万5千人が
集まったという。
そのコンサートを記念して作られたのが
「叫びの肖像」
このモニュメントを見に行くために
フェリーに乗る。

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桜島の灰は生活に密着しているんだね。

鹿児島からフェリーに乗る際、料金は払わず、
桜島に降りるときに払うシステム。
このフェリーも24時間!運航している。
鹿児島と桜島を結ぶ連絡船

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いざ、出航!

スーツケースなど大きな荷物は駅のロッカーに
預けて身軽な格好で桜島へ。

目の前には雄大な桜島御岳。
まだ噴火を続ける活火山。

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とても大きな存在感。
そして、微かに煙が上がっている。
桜島に近づいて行く。
不思議な気持ちになる。
「地球は生きている」そんな気持ちになる。
さて、桜島を眺めながら
長渕剛の曲を聴こう。
曲はもちろん
「いつかの少年」
ん?
あれ?
まさか?

駅のロッカーに入れた荷物の中に
イヤホン入れてもうたーーー‼︎

オレにとぉって鹿児島はいつも泣いていた
ではなく、
まさに自分が泣いていた。

iPhoneのスピーカーから耳に当てて
聴こうかと思ったけど、違う気がしてやめた。
仕方ないのでフェリーの先頭に移動し
写真を撮ることに。

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迫力ある。

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自撮りwith桜島

同じように1人で写真を撮っている
外国の方がいたので、
桜島バックに写真撮りましょうか?
と聞くと
「いや、大丈夫。(えっ?)それより君ので
撮ってあげようか?」
と、逆オファー。

それじゃあお願いします。

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写真を撮ってもらったことから会話が始まる。
日本好きで今回で5回目の日本らしい。
九州に来たのは初めてで、
長崎、福岡と回ってきたとの事。

日本に詳しい外国の方だなーと思っていたら

「ところで、この船はどこに向かっているんだ?」
え?
あなたどこに向かうか知らずに乗ってるの?
「このフェリーに乗ってみたかったんだ」
(以上!)
僕の目的はあの島にあるシンガーソングライター
のモニュメントを見る事だ、と伝える。
すると
「Can I follow you?(着いて行ってもいいか?)」
と聞かれなんとなく面白そうだったので
Sure!となり急遽コンビ結成。

カナダのヴィクトリア出身、名前は
ロバート。
フェリーが到着し、インフォメーションで
地図をもらう。
長渕剛の叫びの肖像までは
歩くとかなりあるとのこと。
とりあえず、歩きで目指して、途中で
タクシーを捕まえるか、となり
2人は桜島を散策する。

5分ほど歩くとロバートが
「ケンタロウ、こっちじゃない気がする」
なぬっ!ここでも発揮!

本当だ!
逆だわ。
まさか外国人観光客の方にまで
道を教えてもらうとは、、、

気を取り直して歩く。

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美しい風景

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15分くらい歩いたが、タクシーが捕まらない。
やはりフェリー乗り場でタクシーに乗ったほうが
良さそうだ、と戻ることに。

そして、ロバートさん、よく喋る。
なぜ日本が好きなのか、京都にこの後行く、
自然が好きで写真はネイチャーばかりだ、
日本の竹ぼうきに驚いた、カナディアンジョーク
(このジョークはよく分からなかった)

フェリー乗り場に戻る途中、海岸に降りてみる。

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落ちていた木の棒を手に入れたロバート

砂浜に自分のイニシャルを描き始めた。

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また写真を撮ってくれる

だんだんと陽が暮れ始め、
最初の目的である「叫びの肖像」を
見に行くためフェリーに乗りたいだけだった
ロバートとはここでお別れ。
この後も日本を楽しんで!

そして、僕はタクシーに乗り、
叫びの肖像まで向かう。
「え?歩き?ムリムリ!」とテンション高く
話してくれる運転手さんが
色々と桜島について教えてくれる。

土石流が海まで安全に流れるように作られた
導流工や、島の経済を支える工夫など
そこで生活する人達のリアルな話をしてくれた。

走ること10分。
迫力あるモニュメントに到着。

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これが叫びの肖像

しかし、ここでオールナイトコンサートって
凄いな。
しかも、フェスじゃなくて、ソロコンサートで。

長渕剛さんも大変だったと思うけど、
運営するスタッフも大変だったろうな。
お客さんの導線とか色々な人の
熱い想いできっと開催されたコンサート
だったのだろう。

そして、この叫び肖像は桜島に向かって
吠えている。

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桜島での目的も果たし、フェリーで戻ることに。
滞在時間は僅かだったので、また訪れたい。

この後、鹿児島駅から城山のホテルに向かい、
温泉に入ってご飯へ。
なんとなく調べたこの居酒屋へ行ってみた。

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ビルの地下にあるようだ。

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l石蕗《ツワブキ》
旅先で初めてのお店はなかなか緊張する。
居酒屋を選んだのは色々なものを食べれるから。
そして、値段の割に食べログのポイントが高い。
知らずに飛び込むのも良いけど、やはり
頼れる存在。

お店は靴を脱いで上がる。
座敷スタイル。カウンターに案内され
まずはビール

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カウンターの向こうにキッチンがあり、
少し様子を伺える。
遅めに行ったからか、他のお客さん達は
すでにほろ酔い。
みんな焼酎を飲んでる。いも焼酎だね。
メニューは色々あって悩んでしまう。
胃袋もスーツケースみたいに幾つか持てたら
いいのに、、、

このお店の良かったところは
ハーフサイズで頼めるところ。
これは一人旅には大変助かる!

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・刺身盛り合わせ
・つきあげ(ハーフ)
・とんこつ(ハーフ)
・豚しゃぶ

一人で食べるにはこれが限界。
キビナゴは残念ながら売り切れ。

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とんこつの煮込み

角煮のような感じ

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この日は枕崎のカツオがあった!
九州の甘口醤油。

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つきあげ。
柚子胡椒をつけて。

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いわゆるさつま揚げだけど、美味しい‼︎
ふっくらしてる。

どれも美味しく、お店の方もとても雰囲気が良い。
さて、いよいよメインの
「黒豚しゃぶしゃぶ」

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どーーーーん!!!!
来ました‼︎
美しい桃色。

なんたる迫力‼︎
豚肉の桜島のようだ。
これで、一人前。
かなり量があるので少なめと頼んでも良かったかな。

そして、この豚しゃぶを
「玉子」に付けて食べるらしい。

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すき焼きスタイル?

なるほど。これは初めて。
では、初の鹿児島黒豚しゃぶしゃぶ、
頂きます!

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このビジュアル‼︎
カットされてない一枚豚。

上に持ち上げた長い一枚は
まるで丸尾滝のように上から
注がれる水簾に見える。
鍋で静かに泳がせた後、先ほどの玉子にダイブ

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しゃぶしゃぶmeetsすき焼きスタイル

これは今まで食べた事のない味。
甘味が増すようだ。豚肉と玉子のハーモニー。
しかし、食べながら「ポン酢」でもいいかな?
と思った。

一人「うむ、美味い」と頷きながら食べていると
お店の方から「焼酎は飲まないんですか?」
と聞かれ、せっかくいも焼酎の本場に
来たのだから飲まない手はない。
普段はあまり焼酎は飲まないので
オススメを教えてもらうことに。

だいやめ〜DAIYAME〜という焼酎は
飲みやすいですよ。と言われるがままにオーダー。

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ほう。たしかに。ライチの香り。
ソーダ割りで頂く。
飲んでいると隣の親子連れのお客さんに
声を掛けられた。
三重県から来たという親子。
話が弾み、お互いお酒を奢り合う。
そこにお店の方も加わり、入った時は
一人だったのに、気がつけば人の輪が出来てた。

僕は正直そんなに知らない人と
コミュニケーションを取るのが得意ではない。
日常生活ではすぐに誘える友人もいないし、
一人の方が気が楽だなーって思ったりする。
もちろん気のおけない仲間とご飯を食べたり
飲んだりするのは好きだけど、交友関係は
そんなに広くない。その分深い。

これは旅と鹿児島という土地が
心を開かせてくれるのだろうか?
ご飯を食べ終わる頃にはこんな感じ

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左からママさん、アルバイトのナオヤくん、
お酒好きのパートさん

なんともファミリー感がある一枚。
この後、ナオヤくんに行きつけのスナックに
連れて行ってもらい、ディープな鹿児島ナイトを
楽しんだ。
久しぶりにカラオケした笑

なんとも濃い鹿児島Day1
そう、まだ初日‼︎
翌日もある。
翌日に備えて1時過ぎに就寝。

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