神楽、鹿児島沖の無人島に降臨 幻の祠、昨春発見

ニニギノミコト(手前右)らにふんし舞を披露する神楽団=2日午後、南さつま市笠沙町片浦沖の神ノ島

 ニニギノミコト(手前右)らにふんし舞を披露する神楽団=2日午後、南さつま市笠沙町片浦沖の神ノ島

無人島の断崖をのぼる住民=2日午前、南さつま市笠沙町片浦沖の神ノ島

 無人島の断崖をのぼる住民=2日午前、南さつま市笠沙町片浦沖の神ノ島

断崖絶壁がそびえる神ノ島=2日午前、南さつま市笠沙町片浦沖

 断崖絶壁がそびえる神ノ島=2日午前、南さつま市笠沙町片浦沖

 鹿児島県南さつま市笠沙町片浦沖の神ノ島で2日、笠沙に上陸したと伝わる皇祖神ニニギノミコトをイメージした神楽が奉納された。地域活性化を模索する住民が見守る中、東京を拠点とする神楽団「吉福社中」の団員ら6人が優雅な舞を披露した。
 島は標高約70メートルの無人島。昨春、住民グループが石の祠(ほこら)跡を山頂で発見した。江戸末期ごろまでの神事の記録はあるが私有地で断崖を登るのも難しく、祠は言い伝えになっていた。
 「神宿る島」に興味を抱いた神楽団の吉福百合之介代表(49)=鹿児島市出身=が地元の神話プロデューサー石堂修一さん(62)に奉納を持ちかけた。吉福代表は「夢のような時間。神事復活の契機となれば」。住民グループの橋口一郎代表(70)は「地域の宝を再認識した。磨き上げ発信したい」と笑顔を見せた。

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