知られざる桜島の絶景ポイントめざせ! 30人の“探検”に同行〈鹿児島〉

2022年3月4日19:50

【特別な許可のもと、いざ探検に出発!】

知られざる桜島の絶景ポイントとは一体?

鹿児島県・大隅半島の垂水市に「散花平」という山があります。実はこの山、桜島が見える絶景ポイントなんです。今回、土地を所有する会社の許可をもらい特別な探検に行った市民に同行しました。いつもと違う桜島の眺めをご覧ください!
「こんなスケールで爆発の様子を見られるのはおそらく地球上にないのではないか」そう話すのは、今回の探検を呼びかけた郷原茂樹さんです。
50年前に、1度だけ見た散花平からの桜島が忘れられず、探検を企画した郷原さん。参加したのは、垂水市の観光協会や山岳会のメンバーなど、約30人です。

【道なき道をひたすら…その先に見えるのは?】

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ここが「散花平(さっかびら)」だ!

今回登る「散花平」とは垂水市から桜島にカメラを向け、向かって右側にある山で、標高は約325mあります。
垂水市街地から車で約20分。9合目付近の登山口から、さっそく、出発です。
手つかずの山のため、山岳会のメンバーが事前にルートを確保しました。
郷原茂樹さん「ルート確保のため、山岳会の人が、木に目印のリボンをつけてくれたんです。ずーっと山だったんですけど切り開いてずーっとつけてくれてて」
参加者は道なき道をひたすら登ります。
この山を所有しているのは、鹿児島県内でバス事業やホテルなどを展開する岩崎産業です。昭和40年代に、約75万平方メートルを購入したものの、他の事業との兼ね合いで開発が進まなかったそうです。
登り始めてから、1時間あまり。山頂に到着しました!参加者から「わー!」と歓声が上がります。

【大隅半島と陸続きに・大正噴火の痕跡も一望】

散花平からみた桜島

散花平から見る桜島。手前には大正噴火の溶岩が広がります。大隅半島と陸続きになった場所。真上から見渡すと大正溶岩が流れた形のまま海岸線ができたことが分かります。
鍋山と呼ばれる奈良時代の噴火でできた山もこの場所からだと、その名の通り鍋の形をしているのがわかります。桜島をこの高さ、この角度から見られるのが散花平の一番の魅力です。
参加者は「すごく雄大で最高!よかったー」
所有する会社の担当者もその価値を実感したようです。
岩崎産業・鳥居聡尚資産管理部長「ここからの眺め、すばらしいのが初めてわかりましたので、今後、垂水市の観光資源の一つとして活用できるのか社をあげても検討する価値があるなと十分わかりました」

【「みんなが来られるように…」発起人・郷原さんの願い】

探検の発起人・郷原さんもうれしそう

発起人・郷原茂樹さん「とりあえずみんなが来られるように手を打ってくださるとありがたいですね」
今は一般の人は入ることができない場所ですが、もっと多くの人がこの眺めを楽しめる日が来ることを願いたいものです。

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