霧島山の風景や火山の成り立ちなどを説明する映像シアター=5日、霧島市霧島田口
改修と展示の見直しを進めてきた鹿児島県霧島市霧島田口の高千穂河原ビジターセンターが5日、オープンした。デジタル技術を生かして霧島連山の豊かな自然や神話の魅力を伝える。
館内には、登山情報を伝える「高千穂ナウ」、自然や生態系を紹介する「高千穂ネイチャー」、神話や歴史を取り上げた「高千穂カルチャー」の3種類の展示がある。
180度の大画面で四季折々の景観や火山の成り立ちを伝えるシアターや、映像を投影するプロジェクションマッピングで坂本龍馬の新婚旅行を紹介するコーナーを設けた。緊急避難場所として使える多目的スペースも備える。
県が1年半かけ、噴石に備えて屋根の強化など改修し、展示を大幅に刷新した。事業費は改修に約1億800万円、展示に約1億7600万円。浜村浩幸観光地整備対策監は「魅力のある展示となり、防災機能も強化された。ぜひ足を運んで」と話した。
センターは県が1984年に開設。高千穂峰の登山口にあり、霧島市などでつくる運営協議会が管理する。月曜休館。午前9時~午後5時。無料。
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