コロナ禍で打撃 農家応援 野菜炒め専門店がオープン

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 鹿児島市に24日、九州で初上陸となる野菜炒めの専門店がオープンした。コロナ禍で打撃を受けた農家を応援したいという関係者の思いを取材した。
 鹿児島市中央町にオープンした「肉野菜炒めベジ郎」。関東を中心に6店舗展開していて九州初上陸、7店舗目の野菜炒めの専門店だ。
 農家から直接野菜を仕入れ飲食店に卸している東京の会社「フードサプライ」が展開。フランチャイズの店を鹿児島にオープンした。
 外食向けに卸していた野菜などが新型コロナの影響による飲食店の休業などで行き場を失って廃棄されていた。そうした野菜の消費に少しでも貢献できればと店を始めた。
(フードサプライ 竹川敦史代表取締役)
「農家さんも多少助けたいというところと自分たちも生き延びないといけないので。野菜が一番出るような業態を考えた結果この店が生まれた」
 鹿児島では県内と東京で居酒屋を営む加世堂洋平さんがオーナーを務める。
(ネバーランド 加世堂洋平代表取締役)
「居酒屋をやっていてコロナでそんな時に居酒屋だけではなくいろんな業態にチャレンジするべきだなと。会社の想い、食を通して人々を元気にしたいというコンセプトが合った」
 店で提供されるのは400グラムの野菜を使った野菜炒め。秘伝の醤油ベースのたれを絡めそこに加えるのが店内で揚げた唐揚げ、最後に背油をトッピングしたら〝進化系〟野菜炒めの完成だ。
 中でも人気という醤油の肉野菜炒めをいただいた。
(園田貴央アナウンサー)
「キャベツシャキシャキ美味しい。野菜もたっぷりだがお肉がからあげなのでボリューム満点」
 午前11時。
(お客さん)
「店を建設してる時から気になっていてのでオープンをずっと待っていた。食べきれるか不安だったがぜんぜん入りそう」
「ポン酢なのでさっぱりしていて美味しい。ご飯がめっちゃ進む」
「ビールを飲みながらビールがうまい進む。1杯では足りない」
 全国の「ベジ郎」にキャベツを出荷している、指宿市のキャベツ農家だ。コロナの影響で売り上げが落ち込む中で、「ベジ郎」の存在に助けられていると話す。
(指宿やさいの王国 吉元義久専務取締役)
「少しずつ売上は上がってきているんだけど浮き沈みが激しかった。期待感は大きい。ぜひ事業展開をもっと広げて頂いて」
 ベジ郎を展開する竹川さんは今後も農家を笑顔にできればと話する。
(フードサプライ 竹川敦史代表取締役)
「コンセプトが1日の野菜を一食で摂取できる。日本人は野菜不足ともい合われているのでこの業態で野菜不足が解消できて農家の笑顔になれるような店を作りたい」
(ネバーランド 加世堂洋平代表取締役)
「本当に美味しい野菜が鹿児島はたくさんある。やっぱり作った方がいて食べる方がいる。それをしっかり発信して消費につなげたい」

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