ワイン大国フランスのソムリエもうなった 鹿児島県産焼酎、国際品評会で高評価続々 「輸出拡大の追い風に」 洋酒も健闘

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仏クラマスターで最高賞を獲得した、さつま無双の「乙女桜」(同社提供)

 鹿児島県産焼酎が今年、続々と国際品評会の最高賞を受けた。県や酒造関係者らは「焼酎の知名度を上げ、輸出拡大の追い風になるはず」と期待する。
 ワイン大国フランスのソムリエによる日本産酒類品評会クラマスターは、本格焼酎・泡盛で最高のプレジデント賞にさつま無双「乙女桜」を選出した。
 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)焼酎部門は奄美大島酒造「じょうご世界自然遺産ラベル」=アルコール度数25%以下、奄美大島開運酒造「紅さんご」=同26%以上=が最高金賞の中から最高賞に選ばれた。
 インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC、英)では本坊酒造が「あらわざ桜島」「原酒魂の芋」「屋久杉YakushimaJisugiCaskAging」で最優秀金賞、メーカーとしても最高評価を受けた。
 サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC、米)は濵田酒造「DAIYAME40」「海童祝の赤」など、県内メーカーの5品が最優秀金賞。
 洋酒も健闘。小正嘉之助蒸留所「シングルモルト嘉之助2021FIRSTEDITION」は、TWSC最高金賞、SFWSC最優秀金賞と2大会で高い評価を受けた。ISCでは本坊酒造「JapaneseGIN和美人」がジン部門トロフィーを獲得した。他の県関係上位受賞銘柄は次の通り。
 【クラマスター】審査員賞 知覧Tea酎(知覧醸造)、乙女桜▽芋焼酎プラチナ賞 乙女桜、MUGEN白波THECOOLWAVE(薩摩酒造)、サニークリーム(国分酒造)、むろか八千代伝(八千代伝酒造)、白金吟酒(白金酒造)▽フレーバー焼酎プラチナ賞 知覧Tea酎
 【SFWSC】最優秀金賞 原酒魂の芋、原酒屋久杉(以上本坊酒造)、NankaiWhiteOak(町田酒造、米で販売)
 【TWSC】最高金賞 侍士の門(太久保酒造)、天使の誘惑、万暦(以上西酒造)、天星宝醇赤(天星酒造)、浜千鳥乃詩ゴールド(奄美大島酒造)▽殿堂入り 天使の誘惑、薩摩の誉黒麹(大山甚七商店)、蔵の師魂TheOrange(小正醸造)、安田(国分酒造)、里の曙ゴールド(町田酒造)、紅さんご、知覧Tea酎

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