匠の技を凝縮! 佇まいのいい焼酎6選

沖縄県で、“飲む”という行為に特化した新感覚の専門店「LIQUID」を展開する村上純司氏が、味わいはもちろん、目にも愉しい“映える”酒を厳選して紹介。【特集「情熱の酒」】

トップバーテンダーや職人の心が宿る酒

佇まいのいい焼酎

(右から)THE SG SHOCHU MUGI、THE SG SHOCHU IMO、THE SG SHOCHU KOME

大手酒造とのコラボプロジェクトにより生まれた「THE SG SHOCHU MUGI」
世界トップバーテンダーとして名高い後閑信吾氏が代表を務め、国内外で独創的なコンセプトのバーを開発・運営するSGグループと、米、芋、麦焼酎の分野をそれぞれリードする、大手3酒造によるコラボプロジェクト。「麦」では、熟成方法や、麹、酵母、蒸溜方法などを使い分けてつくられた、5種類の原酒をブレンド。750ml ¥3,850(三和酒類 TEL:0978-32-1431)

豊かな香りとやさしい口当たりが特徴の「THE SG SHOCHU IMO」
薩摩半島南部の契約農家から仕入れた良質なサツマイモで仕込んだ原酒を、絶妙な割合でブレンドした「芋」。豊かな香りと、芋焼酎らしいやさしい口当たりが特徴。トロピカルな果実やフローラルを思わせる味わいは、ストレートやロックだけでなく、カクテルで利用した際にもしっかりと存在感を発揮してくれる。750ml ¥3,850(薩摩酒造 TEL:0120-4673-17)

吟醸酒を思わせるような味わい「THE SG SHOCHU KOME」
「米」は麹と発酵という日本の文化をそのまま受け継いだ、吟醸酒を思わせるような味わいが特徴。自社酵母を使い、吟醸づくりと同じように低温で時間をかけて発酵させることで、リンゴやパイナップルを思わせるフルーティな香りを引きだしている。米由来の優しい旨味と、透き通ったフィニッシュも魅力。750ml ¥3,278(高橋酒造 TEL:0966-24-7726)

佇まいのいい焼酎

(右から)GENSHU. MIYAZAKIBENI、FLAMINGO ORANGE、OSUZUYAMA YAMANEKO KOUJIMAI YAMADANISHIKI

濃厚な蜜感のある甘みとほのかな香ばしさ「GENSHU. MIYAZAKIBENI」
黒麹と宮崎県串間産のサツマイモ宮崎紅から造った原酒を、3年以上熟成させて瓶詰めした「genshu.」シリーズの1本。濃厚な蜜感のある甘みと、ほのかに香ばしさを感じさせるアクセントが特徴。ラベルに描かれたロゴは、1滴の雫しずくの中に、水・酵母・原料などの自然の恵みが詰まっている様子を表現。720ml ¥3,560(松露酒造 TEL:0987-72-0221)

目の覚めるような柑橘系の香り「FLAMINGO ORANGE」
現代の名工として知られる、国分酒造の安田宣久杜氏が手がけた「フラミンゴオレンジ」は、季節限定で販売される人気商品。減圧蒸溜によって得られた目の覚めるような柑橘系の香りは、芋焼酎とは思えないほど華やかな印象。芋麹は通常チップ状のものが使われるが、国分酒造では自社の蔵で生の丸芋からつくった芋麹を使用。720ml ¥1,408(国分酒造 TEL:0995-47-2361)

甘く華やかな香りが印象的な限定焼酎「OSUZUYAMA YAMANEKO KOUJIMAI YAMADANISHIKI」
自社運営の農業法人で丁寧に栽培したサツマイモ、ジョイホワイトと、酒米の王様と呼ばれる山田錦を麹米に用いた限定焼酎「尾鈴山山ねこ 麹米山田錦」。「山ねこ」の特徴でもある優しい口当たりと栗のような甘みはそのままに、ライチやマスカット、白い花のような甘く華やかな香りも楽しめる。720ml ¥1,430(尾鈴山蒸留所 TEL:0983-22-3973)

Selected by 村上純司
2010年に店づくりを中心にさまざまな業務を展開するmethodに所属。商品や店舗、施設、地域などの企画・開発業務に従事。’16年に独立。沖縄にて、’17年に「飲む」という行為に特化した専門店LIQUIDを設立。

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