新たな薩南病院を公開 産婦人科を新設へ「質の高い医療を」 鹿児島・南さつま市

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南薩地域の中核を担う医療機関、鹿児島県南さつま市の県立薩南病院。今月8日に新築、移転するのを前に、新たな病院の内部が関係者に公開されました。
老朽化のため、南さつま市の吹上浜近くから、市街地側の加世田村原に移転する新しい県立薩南病院。5日、塩田知事らが出席して開院記念式典が開かれました。
(記者)「新しい病院の正面入口です。中に入ると、ところどころに県産の木材が使われ、開放感もあり、落ち着いた雰囲気となっています」
新しい病院は地上6階建てで、総事業費およそ100億円かけて整備されました。内科・外科・循環器内科など10の診療科があり、病床は160床で、一般病床の数だけで見れば、現在の病院とほぼ同じです。
ポイントとなるのが、産婦人科の新設です。薩南病院の診療エリアでは、これまで枕崎市の1か所しか産婦人科がなく、地元の強い要望を受けて設置されました。
県立病院では初めて、陣痛、分娩、産後の回復まで一貫して対応できる個室を設置。回復するまで部屋の移動がないため、妊婦の負担を減らすことができます。
また、現在の病院で先月16年ぶりに再開した小児科も引き続き設置されます。
さらに、人の体の断面を画像化するMRIを初めて導入し、屋上にドクターヘリ用のヘリポートも備えます。
(県立薩南病院 三枝伸二院長)「周産期医療、子どもを産み育てる点で地域貢献できれば。質の高い医療を提供できるよう頑張りたい」
今月8日から新たな病院で外来の受け入れを始めます。

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