東九州自動車道 4車線化事業の候補区間に 末吉財部-国分ICの一部7.1キロ、事業費520億円

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 国土交通省が東九州自動車道の鹿児島県部分・末吉財部-国分インターチェンジ(IC)の一部4車線化へ調整に入ったことが分かった。1日、2024年度に事業着手する候補区間に選んだと発表した。事業費約520億円。有識者会議の審議などを経て月内に正式決定する。
 候補となったのは、西日本高速道路会社が管理運営する両IC間22.5キロのうち、霧島市の山間部を走る7.1キロ。暫定2車線(片側1車線の対面通行)で、事故の減少につなげる狙いがあるほか、地元から早期4車線化に向けた要望が出ていた。
 東九州道の4車線化事業では、隼人西-加治木ICの3.6キロが22年11月に走行開始。隼人東-隼人西IC3.7キロは24年度の完成を予定している。このほか、南九州西回り道の美山-伊集院ICの一部2.3キロで事業が進む。
 23年5月の道路整備特別措置法改正で、高速道路の料金徴収期間は2115年まで延長。確保する財源の一部を4車線化に充てることにしている。国交省は4車線化の候補に、末吉財部-国分ICを含む12道県の11区間計約57キロを選定しており、全体の事業費は約3560億円。

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