訪問介護報酬163件30万円を不正請求 南さつまの事業所を3カ月の指定停止

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 鹿児島県は30日、介護報酬を不正請求・受給したとして、南さつま市の「石蕗(つわぶき)の里訪問介護事業所」を5月1日から3カ月間の指定効力の全部停止処分にすると発表した。7月31日まで介護保険を適用する全てのサービスを提供できなくなる。
 介護保険室によると、2021年1月~22年11月、訪問介護員が勤務していない日に訪問したとしたり、1人が同じ日の同じ時間帯に複数の利用者にサービスを提供したとする記録を作ったりして介護報酬を不正に請求、受給した。介護員2人が県の監査に対応していた時間にサービスを提供したとするなどのケースもあり、計163件・約30万円の不正請求を確認した。
 人員や施設運営基準の違反が疑われたため、県が22年4月に始めた監査で発覚した。事業所を運営する「夕焼けこやけ」は県の調査に対し、「記録は間違っていたが、実際は別の職員が訪問しサービスを提供した」と説明したという。
 保険者は南さつま市など8自治体で、不正請求額に加算金を加えた返還金を求める。

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