鹿屋航空基地を大規模改修へ 最大700億円規模、防衛省が25年度以降に着手 鹿児島

〈資料写真〉鹿屋市の霧島ケ丘から見た海上自衛隊鹿屋航空基地=2021年12月

 〈資料写真〉鹿屋市の霧島ケ丘から見た海上自衛隊鹿屋航空基地=2021年12月

〈関連〉鹿屋航空基地がある鹿屋市の位置を地図で確認する

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 防衛省が2025年度以降、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)の格納庫や隊舎、史料館で大規模な建て替え・改修を進めることが22日、同省への取材で分かった。総額500~700億円規模、工期は最長で6年程度を見込む。
 政府の防衛力強化で、老朽化するなどした既存施設を更新する「最適化事業」の一環。全国の基地や駐屯地の約2万3000棟を対象に評価を進め、施設の再配置や集約、構造強化、地下化を検討する。
 鹿屋基地を巡っては、24年度予算で警備関連施設の整備などに50億円を計上しており、春以降、総合設計に着手する。現時点の計画では格納庫や倉庫、整備場など12棟を建て替え、隊舎や史料館など9棟を改修する見通し。
 防衛省によると、県内の建て替え・改修の検討対象は陸海空、情報本部の各自衛隊施設内に計354棟。このうち鹿屋は対象が計186棟と最も多い。陸自の川内、国分駐屯地、空自の下甑島、沖永良部島分屯基地などでも検討する。南九州を管轄する熊本防衛支局でマスタープランを策定し、実際に着手する優先順位を決めていく。
 22日は鹿児島市の県建設センターで県内の業者を対象にした熊本防衛支局の説明会があり、同支局長らが約70人に概要を伝えた。地元業者が参入しやすくするため、各種要件の緩和などに取り組んでいるとし、参加や協力を呼びかけた。

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