700人超の一般消費者が「おいしい」と認めたお茶 最高賞に特香園(鹿児島市)の「雪ふか極」

2021/12/07 21:15

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特香園の「雪ふか極」

 消費者目線でおいしいお茶を決める品評会「日本茶AWARD2021」の最終審査で、鹿児島市の特香園が出品した「雪ふか極(きわみ)」が最高賞の日本茶大賞に輝いた。14年に始まった同品評会で、県産茶が大賞に選ばれるのは初めて。
 日本茶AWARDは、日本茶インストラクター協会などが主催する全国規模の品評会。今回は503点が出品され、インストラクターらによる事前審査で「雪ふか極」を含む19点が大賞候補(プラチナ賞)に挙げられていた。最終審査は10月下旬~11月中旬、全国151カ所であり、700人を超える一般消費者が実際に試飲して「おいしい」と感じた銘柄を選んだ。
 「雪ふか極」は、特香園が製造する深蒸し系の代表銘柄で、「さえみどり」をベースに数品種を使用している。審査講評では「日本茶の神髄であるブレンド技術を生かし、甘みとうま味を兼ね備えたお茶に仕上げた」と評価された。
 特香園は第1回から出品を続けており、プラチナ受賞は今回が5回目だった。桑畑政茂社長(49)は「生産者とともに試行錯誤してきた結果を、消費者に認めてもらえたことが何よりうれしい。これからの茶づくりに向けて自信と励みにつながる」と喜びを語った。

特香園の「雪ふか極」

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