「防衛費のための増税許さない」九州・沖縄の平和団体、鹿児島市で600人集会

デモ行進する参加者=17日、鹿児島市新町

 デモ行進する参加者=17日、鹿児島市新町

南西諸島の防衛力強化に反対する参加者=17日、鹿児島市千日町の天文館公園

 南西諸島の防衛力強化に反対する参加者=17日、鹿児島市千日町の天文館公園

 九州・沖縄の平和団体は17日、南西諸島の防衛力強化の反対を訴え鹿児島市の天文館公園で集会を開いた。約600人が参加し、「防衛費のための増税は許さない」と気勢を上げた。
 各県の代表は、それぞれ地元で進む基地整備などを報告。鹿児島県護憲平和フォーラム(鹿児島市)の下馬場学共同代表は4月から鹿屋航空基地(鹿屋市)で海上自衛隊の無人機の試験運用が始まることを紹介し、「昨年11月まで配備された米空軍無人機に続く運用で既定路線としか思えない。このままでは米国のための日本になってしまう。主権者として声を上げなければならない」と強調した。
 「平和・人権・環境福岡県フォーラム」の野田和之代表はウクライナやパレスチナ情勢を挙げ「国や地域間の問題は軍事力で解決できない」と主張。「対中国の最前線に立たされている九州・沖縄は危険な状況。未来の子どもの平和を守るため軍備拡大を止めよう」と呼びかけた。
 参加者は集会後、天文館一帯をデモ行進した。「馬毛島基地建設に反対」「オスプレイ配備計画を止めよう」などとシュプレヒコールを上げた。

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